蔵出しめんたい本舗
蔵出し明太子丼:800円
@鳥栖スタジアム
博多といえば明太子。和食に使われるだけでなく、オムレツやパスタ、チジミといった洋食や韓国料理にも融合し、イタリアンやフレンチにも絡める万能食材。恐らく、タイ料理やベトナム料理なんかでも何の違和感もなく溶け込んでしまうんだろう。ジョシュア・キミッヒやコランタン・トリッソもびっくりだ。正に、オシム監督が求めていた理想的な選手像が明太子にある。
しかも、その凄さはポリバレントなだけではない。その圧倒的な存在感と美味さはどの料理と融合してもエースとして、チームの中心として魅力を発揮する。かと言って、他の食材の邪魔もしない。
「トップクラスの選手はシンプルにプレーするものであり、それが一番美しい」
byイビチャ・オシム
本当にその通りだ。
この蔵出しめんたい本舗さんは初代当主の生まれ故郷である鳥栖市に本店を置く地元のお店。ひと粒一粒こだわった自家製の明太子はもちろん、明太子の可能性を追求した数多くのメニューが店頭に並んでいる。正直、明太子好きにはヨダレが止まらない。今日ばかりは健康診断で注意を受けたコレストロール値の事は忘れたいぐらいだ。なんなら、もう後はこの店の商品だけで胃袋の隙間を埋めてもいい。それぐらい魅力的な商品が並んでいる。この桃源郷を目の前にして、「とーん汁!とーん汁!」とコールしながらウキウキ興奮している奴の方がどうかしてるんだ。
ただ、現実問題としてストップがかかった。
「買っていいのは2個まで!とん汁入れて3個まで!」常に私のコレステロール値を気に掛ける嫁ちゃんのドラゴンストップならぬ明太子ストップだ。
というわけで、散々悩んだ結果購入したのがこの商品。
中央でルビーの様に輝く明太子を中心に、シンプルな厚焼き卵、白菜とゴマ&ほうれん草とモヤシ&人参のナムルが彩を添える。明太子と野菜の宝石箱だ。添え物の味付けもシンプル。あくまで、主役は明太子。明太子の味に豊かさと変化をもたらす事だけに集約している。しかも、その明太子がめちゃくちゃ美味い。丼としての柱が中央にどっしり構えている。
こんなにクオリティーの高い丼ぶりは中々ないぞ!