2020/11/18

鹿島流寺田屋八兵衛 1本まるごとメロンクリームソーダ:400円


鹿島流寺田屋八兵衛
1本まるごとメロンクリームソーダ:400円
@県立カシマサッカースタジアム


カシマスタジアムで『まるごと』『メロンソーダ』という言葉を見て条件反射的に購入。頭に思い描くのは勿論あれ。ちょっとカシマのスタグルに詳しい人ならみんな知ってるあれだ。

だから、実際に手渡されたモノを見て愕然とする。

ワレ、誰や…!??

メロンソーダの上にミニサイズのソフトクリームが横たわっている。そのカラーリングは今は亡き三沢光晴氏のロングタイツの様だ。あの悲しい事故からもう十数年が過ぎたが、今でも瞼に焼き付くあの勇姿。ホントの意味だけでなく、違う意味でも泣きそうになる。ただ、お店側サイドには全く非がない。よくメニューを確認せず、ビーフジャーキーを目の前にした小型犬の様に興奮し、考える事を放棄した私が210%悪い。恋は盲目というが正にその通りで、私の脳が都合よく処理した結果だ。知識は人生をより豊かにしてれるが、思い込みは精神的不幸への入口となる。

この日味わったメロンソーダが染み込んだクリームのフヤケたカバーの味は、苦い思い出と共にいつまでも私の舌に刻み込まれているだろう。



居酒屋ドリーム 赤メシ:400円(ミニ)600円(並)800円(大盛)


居酒屋ドリーム
赤メシ:400円(ミニ)600円(並)800円(大盛)
@県立カシマサッカースタジアム


居酒屋ドリームといえばハラミメシタンメシの2トップが凄すぎるせいで他の商品がその陰に隠れがちになっているが、実力者たちはまだまだいる。

この赤メシもその一つ。
具沢山のピリ辛モツ煮をご飯の上にドーン!
全速前進ご飯が進むススム。モツ、ごはん、野菜、ごはん、モツ、ごはん、野菜、ごはん、何度も繰り返される絶頂。温玉(+100円)のとろみがしっとりとした辛さと絡み最高の潤滑油、ご飯のグリスとなる。匍匐前進で時速30㎞だ。

日が落ちると肌寒くなるこの時期、ピリ辛味噌の味わいは心を支配的にさせる。


”居酒屋ドリーム”のメシシリーズにはやっぱり温玉はマスト。ミニ四駆の組み立てで面倒くさがってグリスを付けなかった人も、温玉のトッピングは忘れるな。


 

2020/11/17

幸鹿堂 くりのもんぶらん:350円


幸鹿堂
くりのもんぶらん:350円
@県立カシマサッカースタジアム


この日は個人的カシマスタジアムの〆の定番ゆがふさんは残念ながらお休み…。ならば、その重責は幸鹿堂さんに担ってもらうしかない。

この時期の幸鹿堂の定番と言えばモンブラン。去年食べた”BIG!パフェ くり”でその実力はすでに把握済み。なんなら、そのパフェを再構築したものがこの商品かもしれない。とろけるような甘さ、なめらかな舌触り、口の中が秋に染まる。出会いはカシマスタジアム、恋に落ちたあの日から気付かぬうちに心は求めてたのかもしれない。

今シーズンも残りわずか。
白い季節の風に吹かれ、寒い冬がすぐにやってくる。ただ、この激しく燃えるモンブランへの情熱は誰も消せやしない。


幸鹿堂 究極のメロンパン:250円


幸鹿堂
究極のメロンパン:250円
@県立カシマサッカースタジアム


日本一のメロン産地・茨城県だからこそ実現できるこのメロンパン。鮮やかなオレンジ色の果肉とみずみずしい味わいが特徴のクインシーメロンの果汁を水の代わりに生地に練り込んだ贅沢仕様。風味が口から鼻へ一気に突き抜ける。生クリームを合わせたカスタードクリームもこのメロンパンにはピッタリ。このメロンパンはある意味まるごとメロンだ。

メロンパンは突き抜けるとメロンに戻り、パンは迸るとケーキになってしまうのね。



五浦ハム ハム汁:400円

 

五浦ハム
ハム汁:400円
@県立カシマサッカースタジアム


五浦ハム名物のハム焼をたっぷりの野菜と共に煮込んだこの商品。柔らかく煮込まれたハムはハム焼の時とは違う魅力を全身に纏い、トロトロの野菜にもほんのりとハムの風味と炭の香りが染み込んで旨みが引き締まっている。

うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!
うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!
うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!
うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!

あぁ、なんて美味いんだ。
五臓六腑に染み渡る美味さ、とはこの事だ。この熱々のハム汁を食べれる事が、人間という儚き生き物の美しさだ。美味いものを食べて腹いっぱいになり幸せを感じるからこそ、堪らなく愛おしく尊いのだ。その事に感謝しつつ、食べ尽くそう。

しかし、あれだ。
これだけ美味くて、ボリュームもたっぷり。これがたった400円なのはどう考えてもおかしい。


このねぇ、ハム焼の脂身の部分が煮込まれると、別の美味さが引き出されるんだ。


五浦ハム 豚ドック:400円

 

五浦ハム
豚ドック:400円
@県立カシマサッカースタジアム


五浦ハムさんといえば問答無用でハム焼という人も多いだろうが、このお店にはそれ以外でも他の店なら名物になれるだけの商品ずらーっと揃っている。その一つがこの豚ドック。

デカい、とにかくデカい。

ソーセージがとにかく長い。パンのサイズに収める気が全くない。そのパンのサイズも普通に大きめなので食べ応えもハンパなく、ソーセージの匂いがしみついてむせる。何時まで経ってもサヨナラが訪れない。

これがたった400円なんだぜ!?

しかも、ちょっと前までは300円だったんだぜ…。正気の沙汰とは思えない。



2020/11/14

BERRY'S BERRY ミックスバブルワッフル:900円

 

BERRY'S BERRY
ミックスバブルワッフル:900円
@横浜国際競技場


栃木県鹿沼市で三代続く苺農家さんが、手塩に育てた摘みたての苺を直接届ける為に始めたこのお店。苺農家だからこそ出来る完熟した美味しい苺をたっぷりと使用したデザートはどれもこれも宝石の様にキラキラと輝いている。もう、ホントどれもこれも美味そうで中々決めれない…。

と、散々悩みぬいてようやく決めたのがこの商品。
存在感のあるバブルワッフル生地で包みこまれているアイスクリームとたっぷりの生クリーム、そしてそれを彩る色とりどりのフルーツ。味、食感、見た目、ボリュームその全てが素晴らしく、そして楽しい。どの要素を抜き出しても突出した完成度だ。

行動が楽しみを追い求めると考えるのは間違っていて、楽しみは行動にともなって生まれるものである。幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ。だから、この商品が食べられるという真実が幸福なんだ。少年よ、書を捨てデザートを食べろ。
さぁ、エナジィを燃やそう。



BERRY'S BERRY ベリーズベリースムージー:600円


BERRY'S BERRY
ベリーズベリースムージー:600円
@横浜国際競技場


栃木県鹿沼市で三代続く苺農家が手塩に育てた摘みたての苺を直接届ける為に始めたこのお店。苺農家だからこそ出来る完熟した美味しい苺をたっぷりと使用したデザートはどれもこれも宝石の様にキラキラと輝いている。

このスムージーはその新鮮な完熟苺を半パック以上使用し、水を一切に使わずに仕上げた贅沢仕様。甘酸っぱくて濃厚、そして顔中の穴という穴を支配する香りに頭がクラクラする。ブラームスの『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』がガンガン鳴り響く。この曲に込められた秘めた思いがこのスムージーにはピッタリだ。



GRILL TOKYO Special W set:1000円

 

GRILL TOKYO
Special W set:1000円
@横浜国際競技場


こちらも新しいマリノスのスタグルを象徴する名店。
ご飯の上に鎮座するのは肉厚でジューシーなプリっぷりのグリルチキンと、肉の甘みと旨みが存分に引き出された絶品のローストビーフ。それぞれ単品で食べても満足度は高いが、食べ合わせると更に個性が引き立ち、めちゃくちゃ美味くて、ご飯がどんどん口の中に吸い込まれていく。

一見すると相性が悪そうな個性の異なる二人がタッグを組み、信頼するパートナーとしてバディを組むこの形。昔から少年漫画等ではよくある形だが個人的には大好きだった。普通のタッグは1+1=2、よくても5~10だろう。ただ、うしおととら、朝比奈大吾と甘粕史郎、富樫源治と虎丸龍次にバッファローマンとモンゴルマンの2000万パワーズ等々、これらの名タッグは1+1が10以上になった。彼らはいつだって二人で一人だった。いつだって一つの獣になり、地元じゃ負け知らずだ。

この弁当もそうだ。
1+1が200だ!
テンコジ算でいう所の10倍だぞ10倍!!
食っちゃえ、バカヤロー!



大木屋 ステーキサンド:1200円

 

大木屋
ステーキサンド:1200円
@横浜国際競技場


この日はカシマスタジアムで鹿島-川崎F戦を観戦する予定だった。しかし、当日朝、鹿島アントラーズ・トップチームの選手一人が抗体検査の結果、コロナウイルスの陽性判定が出たと発表。試合開催の可否は決定次第発表される事態となった。

うーん、困った…。

カシマスタジアムに行くからには試合前からたっぷりとスタグルを堪能したい。そうなると、自宅を11時過ぎに出る必要がある。ただ、見切り発車で出発し、試合が開催されないとなると貴重な休みが無駄になる。一番避けたいのはそこだ。

なので、色々策案した結果、とりあえず横浜国際競技場に向かう事にした。んで、無事開催される事が決まればすぐにカシマスタジアムに移動、開催不可となればそのまま横浜FM-浦和戦を観戦するという二段構えだ。

と、いうわけで、色々決まるまではまずは目の前の事を全力で楽しむ!
勿論、スタグルだ。

この日は横浜FMのホーム最終戦。
いつも以上に気合が入ったスタグル・キッチンカーは総勢32台。メニューの豊富さやクオリティーの高さは間違いなくJリーグでもトップクラスだ。
そんな陣容の中でも一際目を引くのがこのお店
↓↓
いや~、ヤバい!単純にヤバい!
ある意味笑いが止まらない。
あの大木屋の「肉のエアーズロック」がスタジアムで食べられる!と、いう事実だけで胸が焼ける様に熱くなる。愛遠き世界に翻す、純情にも似た欲望がひたすらに俺を悩ませ惑わせ壊していく。悪魔のささやきと手招きに揺れ破裂しそうなこの俺は、そのまま列の最後尾に飲み込まれ、群衆の一部となるしかない。


そして、ようやく手に入れたこの「ステーキサンド」。

美味い!!

ピタパンの中にぎっしりと詰め込まれた肉と肉と肉、時々ガーリックチップ!柔らかくジューシーでとろけるような食感は実に官能的!食べても食べても湧き出る肉はムチジェルの泉!ムチジュルの泉からエアーズロックを見上げた時に見えるハートのくぼみを写真に撮り、お財布に入れて持ち歩くと金運と幸せに恵まれるというジンクスがあるらしいが、このステーキサンドもその写真を財布に入れるだけで一生美味いものに巡り合える幸運を授かれる様な気がする。肉の120gに無限の可能性を感じたのは初めてだ。

まぁ、個人的には「秘伝・大木屋肉のタレ:1200円」を注文したのに、明らかに「プレーン(塩・黒胡椒):1000円」だったのは非常に残念だった(何故か私はこういう事が多いんだよねぇ…)が、美味かったので万事OK!差額の200円はチップだと思えば安いもんだ。気にせず受け取っといてくれ。


マリノスのスタグルでは”DEENEY'S”で長時間待たされる事が問題となり、このように「1食当たりの提供時間目安」が掲示されるようになった。
これがあれば大体の待ち時間が把握できるので、アナログだがいい試みだと思う。


2020/11/08

利休 伊達茶クリーム大福(4粒入):400円


利休
伊達茶クリーム大福(4粒入):400円
@仙台スタジアム


北海道産小豆を使用した粒あんと、蔵王高原産の牛乳を使用した濃厚生クリームを、日本最北限の茶葉産地・宮城県桃生町で育てられた香り高い伊達茶と塩釜産・藻塩をまぶした生地で包んだこの大福。ほんのりとした苦味としっかりとした甘み、たっぷりのホイップクリームが贅沢感を味合わせてくれる。そして、ひと口サイズで食べやすいのもいい。

ただ、容器はどうにかならんかな?
このドリンクカップだと情緒も無く、食べにくくて仕方ない。もう少し普通の容器にするだけで、もっと商品価値が上がると思うんだけどなぁ…。



利休 牛タン焼き(5切):1000円 / ごはん付:1200円


利休
牛タン焼き(5切):1000円 / ごはん付:1200円
@仙台スタジアム


仙台と言えばやっぱり”牛タン”。特別珍しいものではないが、やっぱり仙台に来たからには一応食べておきたいし、旅先で名物料理を食べるというその経験が思い出になる。

とは言え、この「利牛 牛タン焼き」は全国の色々なスタジアムで出店しているのでどこでも食べれる。逆にここまで来て食べる必要性はほとんど感じない。

それでも、やっぱり食べる。もう、縁起ものみたいなもんだ。いや、もしかしたら『仙台で牛タンを食べた』、これが言いたい為だけに食べたのかもしれないね。

味は皆さまご存知の通りです。


みやぎお米ぎゃらりぃ 豚汁:400円


みやぎお米ぎゃらりぃ
豚汁:400円
@仙台スタジアム


個人的にこの日の目玉の一つとして絶対に買う!と決めていたのがこの「みやぎお米ぎゃらりぃ」で販売されている”地酒飲み比べセット:800円”。日本有数の米どころ・宮城は当たり前だが美味い日本酒も多い。そもそも、宮城県の日本酒は、越後杜氏(新潟)や丹波杜氏(兵庫)と並ぶ【日本三代杜氏】の南部杜氏が醸す酒として非常に有名であり、仙台藩・伊達政宗公が大の日本酒好きであったことから、その指示により酒蔵が次々と建造されたといわれている。パッと思いつくだけでも、一ノ蔵、浦霞、伯楽星(新澤酒造は超濃厚ジャージーヨーグルト酒も面白い!)、日高見(寿司専用酒〈弥助〉も美味!)、戦勝正宗、墨廼江等々、片手じゃな追いつかなくなるほど次々に挙げられる。それがスタジアムで手軽に飲み比べが出来るんだ。なんて、素晴らしい事なんでしょう。これは絶対に買いで間違いない。

ただ、私には弱点がある。
酒がほとんど飲めない。
日本酒の味が大好きなのに普通に飲むことが出来ない。出来ることは味を見る事だけ。だから、いつも味を楽しむだけで、飲み切る事は同じく日本酒が大好きな嫁ちゃんに任せている。なので、今回もそのパターンで行こう!と思っていたのだが、残念ながら嫁ちゃんが「今日はちょっと日本酒は飲めないな~…」と言っている。

えぇ…、マジで…??

「うん、ちょっとお酒な気分じゃないし、飲んだらすぐに寝てしまいそう。」
「あ、でも豚汁ならもう一杯飲めるよ!」
「なんで、豚汁ヨロシク!」

…。
何を言ってるんだ、こいつは?

聞いた瞬間は全く理解できなかったが、どうやら日本酒は飲めないが豚汁ならまだ飲める、だから、もう一杯豚汁を買え!と言っているらしい。

いや、俺がしたいのは〈日本酒の飲み比べ〉であって、≪豚汁の飲み比べ≫じゃないんだけど…。えぇ…ホントに…??
「うん、豚汁!」
はい、かしこまりました…。

と、いうことで、何故か”地酒飲み比べセット”を買う予定が”豚汁”を買う羽目になった。感想は「野菜がたっぷり入っていて美味しいんだけど、豚肉が赤身が多くて硬いのがちょっと好みじゃないかな。個人的には最初に食べた豚汁の方が、豚もプリプリだし里芋も入ってて甘い感じが好き!」との事。

ちなみに、私は豚汁の飲み比べすらさせて貰えなかった事だけは書き記しておく。


みやぎお米ぎゃらりぃ 宮城県産みやこがねもちのおはぎ(ミックス・2個):300円


みやぎお米ぎゃらりぃ
宮城県産みやこがねもちのおはぎ(ミックス・2個):300円
@仙台スタジアム


【お米屋さんのおはぎ】という何ともそそられるフレーズに心揺さぶられ購入。【お肉屋さんのメンチカツ】【○○牧場のソフトクリーム】とかと一緒で、正直この手のフレーズに弱い人って多いよね。ちなみに、私もめちゃくちゃ弱い。

宮城県産のもち米”みやこがねもち”を使用したモッチもちのおはぎは、北海道小豆を使用した餡と宮城名物ずんだ餡の2個セット。どちらも粒の食感が程よく残る甘さが直感的な美味さ。

あぁ、火傷確実な熱っついお茶をくれー…。


みやぎお米ぎゃらりぃ だて正夢・おにぎり:各種150円


みやぎお米ぎゃらりぃ
だて正夢・おにぎり:各種150円
@仙台スタジアム


日頃、日本酒を勉強し、米に関わる仕事をしている事もあってか、地方に行くとその土地ならでは米が食べたくなる。特に、宮城県の様な全国有数の米どころとなると尚更だ。

その宮城県が震災からの復興の祈りをのせ、伊達政宗公のようなカリスマ性を彷彿させる次世代のプレミアムブレンド米として2018年に発売したのがこの新品種「だて正夢」。とびっきりのモッチリ感とその甘みは冷えたおにぎりになっても失われる事無く、粒一つ一つに力強さを感じる。この前、新潟で食べた「新潟米食べ比べ弁当・雅」もそうだけど、こういう地元のお米が手軽におにぎりで食べれるってホントいいよね!もう、前から何度も何度も言ってるけど、Jリーグ各クラブ、特に米どころをホームタウンとするクラブは、スタグルにおにぎり店の配備を義務づけてくれ。


由利屋 由利牛巻きたんぽ:700円


由利屋
由利牛巻きたんぽ:700円
@仙台スタジアム
@秋田市八橋運動公園陸上競技場


秋田の郷土料理・きりたんぽに、秋田を代表する黒毛和牛・由利牛を巻き付けたもの。料理としての発想は面白いし、肉自体も美味しいんだけど、肉のタレの味が強くてきりたんぽそのものの美味さが薄れているのが少し残念。


食べ進めれば進む程、強くなる感情は一つ。
「別々で食べた方が美味そうだなぁ…」



お弁当のこばやし クエンカ流パエリア弁当:800円


お弁当のこばやし
クエンカ流パエリア弁当:800円
@仙台スタジアム


仙台のスタグルと言えば「お弁当のこばやし」。毎年ベガルタ仙台のホームゲームで販売されている選手プロデュース弁当は、選手それぞれの好みやキャラクター、出身地等に因んだバラエティー豊かな内容で定番グルメの1つとなっている。しかも、「お弁当のこばやし」さんは中々挑戦的なところもあり、時々??と首を掲げるメニューもぶっ込んでくる。個人的にはそんなところも含めて、愛すべき存在だと思っている。

で人気の定番グルメの一つとなっている。

これはそんなお弁当のこばやしさんの新作。
見た目が華やかで美味そうに見えるのだが、残念ながら本家・スペインの料理サイトがこのパエリアを発見するとすぐさま”パエリア警察が”出動(当該記事)。『”史上最低のパエリア”と評された料理と同じようなものを作った』『もしスペインが新型コロナの影響で日本への入国が禁止されていなければ、バレンシアの人々が日本の天皇陛下に文句を言いに行くレベルの不条理さ』と評され、最後は『復讐の時を待ちましょう』と締めくくられた。

そこまでいう!?www

たしかに、我々日本人も海外の寿司を見て『こんなの寿司じゃねーよ!」「寿司が何たるものか全く解っとらん!」と思う事もあるが、国王や大統領に文句を言いに行く発想はない。しかも、天皇陛下は世界最古で最後の皇帝である。一般的にはローマ法王や国王、大統領よりも上とされる地位の方だ。その方への直訴、直訴の最上級だろう。


お弁当そのものは別に美味しくないわけじゃない。海老は食べ難いが普通に美味しいし、”スペイン風炊き込みご飯”だと思えばかなりイイ感じの様な気がする。

ただ、確かにパエリアか?と言われればパエリアじゃない。”スペインで本場のパエリアを食べてきた日本人にイメージだけ教えてもらって作ったパエリア”感がハンパない。”オカンが作るチャーハン”といえばいいのかな?あれもチャーハンの様だが絶対にチャーハンじゃない。”オカンが作るチャーハン”はあくまでも焼きめしで、チャーハンは完全に別料理だ。でもその昔、明治海軍の英雄・東郷平八郎が留学先のイギリスで食べたビーフシチューが忘れられず無茶振りで作らせた事で〈肉じゃが〉が誕生したように、この弁当が発端となり新たな仙台名物が誕生するかもしれない。日本の食文化はいつだってそうやって発展してきたじゃないか。

近い将来、もしこの弁当がルーツの何かが生まれてもスペインの人々と分かり合える日は来ないかもしれない。それは仕方ないだろう。ただ、ラーメンやカレーの様に受け入れてもらえればうれしいなぁー。その時は、この弁当がルーツになっている事を私は全身全霊で語り部となり次世代に伝えていきたい。迷いなき覚悟に喝采を、それがこの弁当を食べた物の運命の様な気がする。