2019/05/28

吉野鶏めし保存会 吉野鶏めし:300円


吉野鶏めし保存会
吉野鶏めし:300円
@大分ドーム


大分を代表する郷土料理・鶏めし。鶏とゴボウを醤油、砂糖、お酒で味付けし、炊きたてのご飯と混ぜたもので炊き込みご飯じゃない。そして、使用する材料は鶏とゴボウとお米だけ。これ以外の食材は使用しない。使った時点で鶏めしとは呼べない。

大分は昔、お米が貴重品だった。行事やおもてなしの料理として特別な時に食され、受け継がれてきた郷土の味である。何の飾り気も無いが素朴でどこか懐かしいその味は米の一粒一粒まで鶏肉の旨みがコーティング。たっぷりのゴボウと細かくカットされた鶏肉はあくまでご飯を引き立て役。そう、主役はあくまでご飯!これなんだ。

日本人ならDNAレベルで染み渡るこの旨さ。日本人はやっぱり米だ!醤油だ!!炭水化物とタンパク質の夢のコラボレーション!そこから広がる無限のイマジネーション!Keep on the  RICE!米なんだ!!

この国の食を支える、誇れよ我らの至宝の粒!その米を魅力を引き出した郷土の愛!Rising RICE! さぁ、米を掲げよ!炊き上げよ!

これは局地的な括りで収めていい料理じゃない。ニッポンの心であり、食文化の原風景だ。これを食べにくるだけで大分に来る価値あり!

すごいぞ、大分!
愛してるぜ、大分!

これを食べて美味しいと思える。恋しい、懐かしいと思える。日本人としての心が染みついている。あぁ、日本人に生まれて、本当に良かった…。




ちなみに、「吉野の鶏めし」は基本おにぎり。
握らない物は”バラ”というそうだ。

サンウィング 牛すじゴロゴロビーフライス:500円


サンウィング
牛すじゴロゴロビーフライス:500円
@大分ドーム


ここ最近、大分ドームの主力商品としてグイグイきているらしいこのビーフライス。程よく噛み応えのある牛筋がご飯と絡み、味がしっかりとしているので冷めていても十分に美味い。イメージ的には”あっさりしたぼっかけご飯”かな?

付け合わせの深紅の福神漬け。これもいい。適度にご飯に忍ばせる事で味に変化が生まれている。そしてなにより、そこに生まれる絶妙な安っぽさ。これが溜まらんのだ。

高級な食材で作るスタグルもいい。
有名シェフが作るスタグルもイイ。

だが、お手頃価格でB級グルメ感のある美味しいスタグルは、どんなに時代が変わろうと普遍的な良さがある。





デリカフーズ大塚 豊後かぼすとり天:500円


デリカフーズ大塚
豊後かぼすとり天:500円
@大分ドーム


”大分名物”といえば、やっぱりとり天だ。これまで色々なスタジアムでとり天は食べてきた。昔、横浜スタジアムでは「とり天丼」という名のどこからどう見ても"冷凍カラアゲ丼"も食べた記憶が残っているが、やっぱり、ここ大分に来てとり天を食べないなんてありえない。

しかも、このとり天はオリジナルのかぼすとり天。かぼすを絞ってかけるのではなく、かぼすの味がしっかりと味付けされている。これがさっぱりしていて実に美味い。揚げたてなら普通のとり天でもいいが、作り置きならこちらの方が酸味がある分食べやすく箸も進む。著しく正統派の変化球だ。




フーディーズ トリニータ弁当:700円


フーディーズ
トリニータ弁当:700円
@大分ドーム


弁当の内容に際立った特徴は無い。おかずの種類が多い普通に美味しい弁当だ。ただ、この弁当の価値はそこじゃない。この弁当の価値、それは『弁当箱に選手&監督の直筆サインが入っている』事だ。しかも、全選手&監督分!これは凄い。この企画を考えた人も凄いし、真面目に弁当箱にサインをする選手達はもっと凄い。だって、弁当箱だよ?下手したら捨てられるぜ?この弁当箱がゴミ箱にあったら凄く悲しくない?売れ残っても捨てられるわけでしょ?私が選手なら泣く自信あるぜ!?だから、私も大阪まで持って帰ったよ。

値段を上げてでもミニサイン色紙付きとかに変更した方が、嬉しいし持って帰りやすいし需要もあると思うんだけどなぁ…。大分の人は弁当箱の方が良いのかなぁ…??



”サインは選ぶことは出来ない”が、私は希望通り高木駿選手をGET。極々さりげなく、中央ど真ん中に於かれていたお目当ての弁当を指さしたところ店員さんが察してくれた。ありがとねー!!




サンウィング タピオカドリンク-マンゴー-:500円


サンウィング
タピオカドリンク-マンゴー-:500円
@大分ドーム


持っているだけですれ違う人が振り返る特徴的な見た目。メスフラスコのような長細い専用の容器はそれだけで注目の的だ。しかも、このタピオカドリンク、めちゃくちゃタピオカの量が多い!正直、ドリンクを飲んでいるのか?タピオカを食べているのか?どちらかわからなくなるほど、タピオカが口に吸い込まれていく。ちょっとでも油断していたら口の中はタピオカだらけ。それは、パチンコ玉が飽和した”沼”の三段目状態。ありえねぇ、こんな事。ある意味、桃源郷だ。押して捻じ込め、強引に…!

普段から「タピオカ!」と五月蠅い嫁もこれには僥倖!幸せそうな顔してんなぁ…。


底のほうからギッシリとタピオカが詰まっている。


ちなみに、ハーフタイムにお代わりで”ミルクティー”も購入。「やっぱ、タピオカといえばミルクティーでしょ!?マンゴーじゃー満たされないYO!」と嫁は意気揚々と語っていたが、これが大失敗だった。水に浸けて保管してあったのか、時間が経ったことでタピオカが水を吸いブヨブヨでぬにゃぬにゃ。しかも、これだけタピオカを入れているのに水切りが甘いのでかなり水っぽく、飲めたものではなかった。ちなみに、”ミルクティー=午後の○茶”。
これじゃ、水っぽさはカバーできない。

この商品を買うなら、キックオフまで!ミルクティーよりも濃厚なマンゴー一択!!選択さえ間違わなければ、大満足できる。

フーディーズ トリニータ鍋~たんご汁~:600円


フーディーズ
トリニータ鍋~たんご汁~:600円
@大分ドーム


「中津からあげ」「日田やきそば」「熱めし」に続く、エクストリーム大分名物料理の締めくくりはこのだんご汁。だんご汁とは小麦粉で作った平たい麺(だんご)を味噌仕立ての汁にいれたもので、汁にはゴボウ、ニンジン、しいたけ等の野菜がたっぷり入り、ダシにはいりこが使用される。これは元々、大分では昔、米が思うように生産できず、小麦の栽培の方が盛んであった事で様々な小麦料理が作られてきたという、歴史的経緯があるそうだ。

このだんご汁も、巨大な釜で煮込まれた汁で麺を茹で揚げそのまま汁をぶっかけるというワイルド仕様。これぞ郷土料理だ!麺も”だんご”というよりはどちらかというと”平たいうどん”という感じが強いが、素朴で深みがあり芯がある。無類の豚汁大好き女である嫁も無心で食ってるよ。



ちなみに、"麺”は”ちゃんぽん”、”うどん”、”だんご汁”の三種類から選ぶことが出来る。
オススメは勿論”だんご汁”だ。

活き粋船団 熱めし(ブリ漬け丼)スープ付き:600円


活き粋船団 
熱めし(ブリ漬け丼)スープ付き:600円
@大分ドーム


「熱めし」とは大分の郷土料理で、漁師が船上で刺身を作り、余ったものを醤油ダレに付け込んで保存食としていた賄いどんぶりが発祥。最初はそのまま、半分食べたらお茶漬けで、という二つの味を楽しめるのも特徴だ。

しかし、料理が誕生した経緯から考えると、やっぱり一番大事なのは魚の鮮度なんだろう。ただ、タレが染み込んだブリはこれだけでご飯がススム君。そもそも、スタジアムグルメで”生の魚を使用した海鮮料理”を食べられる!というだけで十分贅沢!!それをしっかりと楽しめるだけで幸せじゃないか。もう、細かい事言うのはやめようぜ!

嫁「…あんたが言うか!?」


かつお出汁はカップに入れて渡してくれる。
半分食べたらお茶漬けにして楽しもう。


萬天楼 日田やきそば:600円


萬天楼
日田やきそば:600円
@大分ドーム


「中津からあげ」と共に、大分のB級グルメの代表格といわれるこの焼きそば。一般的には”鉄板の上で一部が焦げる程硬く焼く”のが特徴で、麺はパリッ&カリッ、そしてツルりとした部分が混在する。ただ、この商品に関しては”パリッ&カリッ”が弱い。焼いた後にパックで蓋をしているので蒸されて柔らかくなってるのでは?と感じる。なので、食べている限り「もやし&ネギが入った食感のいい焼きそば」という感じしかしない。まぁ、それでも十分美味しいんだけどさ。



ちなみに、私が訪れた時、会場内は「日田やきそば」と「中津からあげ」を全面押し。なので、会場の至る所で販売されていた。混んでいる所があっても少し歩けばすぐ買える所があったりするので慌てて並ぶ必要はない。

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ちなみにちなみに。
「日田焼きそば」は発祥の店と言われる”想夫恋”の商標登録らしい。
このサイトによると

「ラーメン屋や他の食べ物が売れなくなると、"日田焼そば"と称して想夫恋の焼きそばを真似る処所が沢山存在します。一見見た目は同じように見えますが、歴史と製法など全然基本が違います。また日田焼きそばは想夫恋の商標登録でもありますので違反しますと罰金が課せられます。日田焼きそばと偽って想夫恋の焼きそばをパクリ。あるいは、日田焼きそば風と言って物真似をする。そんな業者に惑わされないようご注意ください。」

とある。
言葉の一つ一つにトゲがあり、かなり激オコぷんぷん丸な感じがヒシヒシと伝わってくる。

ちなみにちなみにちなみに。

”萬天楼”の親会社は製麺会社。お店は元々うどん屋で、その後焼きそば専門店になったらしい。店頭の看板は【日田焼そば 萬天楼】となっているらしく、想夫恋がいう所のパクリ店舗の疑いがある。

トリニータさん、「日田焼きそば」って堂々と書いちゃってますけど…大丈夫??

ぶんごや 中津からあげ:600円


ぶんごや
中津からあげ:600円
@大分ドーム


大分を代表するご当地グルメ”中津からあげ”。
中津市内には多くのからあげ専門店がありからあげの聖地とも言われている。その中でもとくに有名なのが「ぶんごや」。日本唐揚協会からあげグランプリ/しょう油ダレ部門最高金賞・9年連続金賞を受賞した中津からあげを代表する唐揚げだ。からあげといえば、言うまでも無くスタジアムグルメの代名詞といっても過言ではない程、全国のありとあらゆるスタジアムで販売されている。更に最近では球場オリジナルのものや、変わり種まで幅広く多種多様な唐揚げが食べられるようになった。

みんな大好き

だからこそ、美味しい唐揚げはスタジアムグルメとして絶対的な人気を誇る。この唐揚げもそう。タレが染み込んだ鶏肉は噛みしめるたびに味が広がる。基本は揚げたてを提供してくれるが、これなら冷めても十分美味しいだろう。





このスタジアムを代表するグルメとして、会場の至る所で販売されている。なので、一つの売り場が混んでいても、場所を移せばすぐに購入出来たりする。

2019/05/21

☆奈良クラブ 「今日だけのカレー」を食べてきた。


☆奈良クラブ 「今日だけのカレー」を食べてきた。

・奈良クラブが考える、来客者増を見込める「スタジアムグルメ」
我が郷土・奈良からJリーグ参入を目指す「奈良クラブ」。
そんな奈良クラブが「サッカーを変える 人を変える 奈良を変える」というビジョンをかかげ新法人を設立。代表取締役社長に全国で54店舗の工芸生活雑貨店を展開する中川政七商店の十三代・中川政七氏が就任し、GMにはサッカー専門誌で話題となっている若干24歳の林舞輝氏が就任する新体制となった。

そんな奈良クラブが次のステップとして目指すJ3への昇格には、リーグでの成績の他、「ホームゲームでの観客動員数が平均2000人以上」という条件を満たすことが必要になる。その為、更なる来場者増を狙い、新プロジェクト『スタジアムグルメ革命』を発表した。

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詳細はこちら


以下抜粋

スタジアムグルメといえば、サッカー観戦の楽しみの一つ。最近は各チームでも地元食材を使うなど、レベルが上がってきています。しかし、奈良クラブのスタグル革命はその上を目指すことをここに誓います。

  • ●奈良クラブのキッチンディレクターであり、東京・代々木上原のフレンチレストランsioのオーナーシェフ鳥羽周作サポートの元、ジャンルを超えた有名シェフが作るその日だけの絶品「今日だけのカレー」をキッチンカーで販売します
  • ●サッカーの試合は2度と同じものはありません。そんな今日だけの体験をカレーでもライブで味わってもらうべく、シェフは毎試合ごとに変わります。奈良クラブのためにオリジナルカレーを開発し、カレーでもサッカーと同じく2度と同じものはない、まさに「今日だけのカレー」を提供します
  • ●キッチンカーの運営には地元の学生も参加し、奈良クラブの特徴である「学び」の要素もエッセンスとして加えます。学生の皆さんはキッチンカーの運営を通じて、年間15人の超一流シェフから料理技術だけではなく、思想や料理人としての姿勢などを学べます  


抜粋以上
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流石やり手の社長は発想が違う。
”スタジアムグルメ”という枠を助走なしで一気に飛び越えてきた。

過去にスタジアムグルメと有名シェフのコラボといえば、サンフレッチェ広島が「LA BETTOLA de Ochiai」落合務シェフ監修のパスタをスタジアムグルメと販売した事があったが、あれは当時所属していた佐藤寿人選手と落合シェフとの個人的親交から生まれた企画。確固たる目的を元に、クラブ主導で行うのは恐らく初めてではないかと思う。それが、資金や知名度のあるJリーグのクラブでなく、現状JFLに所属するクラブがやるのだから単純に凄い。スタジアムグルメ大好きの食いしん坊にとっては気になって仕方ないのは当たり前だ。

と、いうわけで、行って来た。

私が訪れたのは、5/20橿原公苑陸上競技場で行われた第八節Honda.FC戦だ。



・その日しか食べれないカレーは「集客」につながるのか?


この日、私が食べた噂の奈良クラブ「今日だけのカレー」は本当に美味かった。言葉で表現するのがバカバカしくなるほど美味かった。

ただ、残念な事に私がいくらこのカレーが美味しかった事を伝えても、もう誰にも理解も共感もして貰えない。何故なら「今日だけのカレー」だから。
もう、このカレーが販売されることは無い。

一期一会。
確かに素晴らしい。
ただ、それが良いのか悪いのか、私にはわからない。
出会いと別れが刹那的過ぎるのだ。

仏教では指をひとはじきする間に65刹那あると言われている。
奈良クラブにはシーズンを通して15ある。

この15刹那が集客につながるのか?
導入の経緯から考えれば、一番重要なのはそこだ。

食事で大切なのは料理の質もそうだが、それと同じくらい「いつ、どこで、何を食べたか?」も重要視される。スタジアムグルメという観点で見れば『試合を見に行った時、スタジアムで、○○を食べた』という事だ。
それが前提となり、【共感】が加わって、初めて【名物】となる。

ただ、この商品に対しては【共感】が出来ない。
誰かに勧める事も、次に誰かを連れてきて一緒に食べる事も出来ない。
大枠で「こういうのがあるよー!」という事は出来るが、未知の料理の味は保証できない。だって、その日しか食べられないのだから。

私は「カシマスタジアムに観戦に行き、食肉のモツ煮を食べる」。
本当に美味しいし、カシマでしか食べれない。だから、カシマスタジアムのおススメを聞かれたら間違いなく「食肉のモツ煮」を進める。
カシマに行けば食べられる!という安心感があるから、目的の一つになる。

でも、このカレーは次来た時には食べれない。
次は違うカレーになっている。

確かに毎回、違うカレーは確かに新鮮だ。
コンセプトにも「サッカーの試合と同じく、二度と食べれない今日だけの体験をカレーでもライブで味わってもらうと書いてあるが、面白い試みだと思う。
コアなサポーターにとっては、飽きないだろう。
しかし、【名物】と呼ばれるグルメは安心感がある。心地よさがある。
家に帰るたびに、パートナーが違う生活というのはある意味刺激的なのかもしれない。私はそう思わないが、羨ましいと思う人もいるだろう。しかし、安心感は無い。出会う度にまずは探り合いだ。人は好みがあるので、一目惚れする事もあればガッカリする事もあるだろう。ふり幅があるのでどっちに転ぶかわからない。
それは集客につながる【名物】になるのだろうか?

私が知っている某レストランを例に挙げると、そこには【名物】と呼ばれるスペシャリテがある。そのレストランは凄く繁盛しているが、そこに来る方のほとんどはその【名物】を目当てに来る。なので、その日限定のスペシャリテを用意しても、【名物】を目当てに来た方はそちらに流れない。凄くお得で希少価値があってもいかない。二つ一緒に注文する方はいるが、限定料理だけに流れる人は中々いない。

勿論、世の中のレストランには【名物】と呼ばれるものが一つの料理ではなく、シェフの造る全ての料理、もしくは店そのものがそうなっている店も多い。懐石料理でも主菜となる”向付、煮物椀、焼物”は季節感を重視するので、一年を通して同じものが出てくる事はない。クリエイティブな作品を提供されるシェフがいるフレンチ&イタリアン等もそうだ。ただ【軸となる味】は持っている。
また、”客数を必要としている店=広く客数を集めている店”も必ず【軸となる料理】を持っている。流行っている店は必ず【軸となる料理】がしっかりしている。
しかし、奈良クラブが提供する「今日だけのカレー」はキッチンディレクターとして鳥羽周作氏がいるものの、店もシェフも変わる、実際に提供される料理、味も変わる
なので、我々は奈良クラブと鳥羽氏を間接的に信頼するしかない
そういう意味での”安心感”がこのカレーには欠けている。

そしてもう一つ。
「奈良クラブ」の名物が”奈良にゆかりの無いモノ”で良いのか?
”奈良にゆかりの無いモノ”が奈良クラブの名物になるのか?
疑問が残る。

ちなみに、この日は無かったが、奈良クラブには鳥羽周作氏が作ったオリジナルの”奈良漬バーガー”というものがあるらしい。味も絶品で、鴻ノ池陸上競技場で開催される試合では毎試合販売されているようだ。そういう意味ではこちらの方が先に【名物】になるんじゃないかと考えている。


だから、もし奈良クラブが「カレー」で真剣に集客を考えているのなら、個人的には町田の”ロックなカレー屋 YASSカレー”のように、名物の「YASS角煮カレー」と単発の「日替わりカレー」の二枚看板という組み合わせがベストだと思っている。これなら常連サポも、新規客も両方楽しめる。


勿論、このプロジェクトは始まったばかり。

この先、方針転換はあるかもしれない。
そもそも、これはあくまでも私の私見と偏見、そして思い込みだ。
クラブの考えとして、もっと先を見通し、もっともっと深い所で思慮されたモノがあるのかもしれない。いや、ありそうだ。

どちらにせよ、このアイデアとスピード感が素晴らしい事に疑いの余地はない。ソシオ、サポーター、スポンサーを巻き込み、”奈良クラブ一味”として一緒に作り上げるという取組も、あらゆる人を巻き込んで強いチームを作る!という強い意志が感じられる。

とりあえず、この美味しいカレーを食べながら、更なる進化を期待したい。


2019/05/19

奈良クラブ today's「N.CURRY」~三条スパイス研究所監修・フレッシュターメリックチキン~:1000円


奈良クラブ
 today's「N.CURRY」~三条スパイス研究所監修・フレッシュターメリックチキン~:1000円
@奈良県立橿原公苑陸上競技場


奈良クラブが今年からチャレンジしている”今日だけのカレー”。

この日は東京・押上にあるスパイス料理店「スパイスカフェ」のオーナシェフ/伊藤一城氏を中心に取り組んでいる、新潟県三条市の「三条スパイス研究所」のスパイスカレー”フレッシュターメリックチキン”だ。


ターメリックが効いたルーはスパイシーかつ濃厚。口に入れた瞬間、スパークする香辛料、強烈な風味が一瞬にして鼻を突き抜ける。付け合わせのキュウリの漬物の清涼感も素晴らしい。

これまであまり食べた事のないような新感覚のカレー、突き抜けて個性的なカレーだ。いや、たっぷりの鶏肉に絡むルーはカレーというよりはもはやスパイスそのもの。

辛いんだけど辛くない。

辛くないけど辛い。

ガツガツ食べてしまうのは勿体ない。
ゆっくりと舌の上で転がし、辛みと旨みの変化を楽しみたい。

食感が軽いので気が付くと食べきっていたが、食後も上質な天然炭酸水の様に爽やか。「あれ?俺、今カレー食べてたよね?」。軽くジョギングしてきたような気持ちの良い汗だけが流れている。
これは凄い。





酒蔵割烹 布川 大和極上唐揚げ:500円


酒蔵割烹 布川
大和極上唐揚げ:500円
@奈良県立橿原公苑陸上競技場


揚げたて熱々の唐揚げ。
肉は柔らかく、下味もしっかりとしている。
ソースも”柚子果汁”、”大辛唐辛子”、”明太子マヨネーズ”、”カレーマヨネーズ”の四種類から選べるのも嬉しい。私は”柚子果汁”で頂いたが、酸味に刺々しさがなくさっぱり食べられた。


Mias Bread ベーグルサンドイッチ:700円


Mias Bread 
ベーグルサンドイッチ:700円
@奈良県立橿原公苑陸上競技場


"Mias Bread"
私にとっては懐かしい名前だ。

奈良に生まれ奈良で育ち、24歳で東京に行くまで奈良の実家で生活した。大学生の頃、近鉄西大寺駅周辺に住んでいた当時の彼女に「美味しいパン屋さんがあるから行こうよ」と誘われ二人で買いに行ったのがこのお店。駅から徒歩で20分ぐらい、住宅街の中にあるログハウス調のオシャレな店だった。当時から良質な無添加パンが美味しく、持ち帰って広大な平城京を眺めながら食べた記憶が残っている。いつしか、定番のデートコースの一つになっていたんだ。

あれから20年近く。
ここで再び出会うとは…

この日用意されていた「ベーグルサンドイッチ」は三種類。”アボカドベーコン”、”クリームチーズとハム”、そして今回食べた”チェダーチーズとダブルエッグ”だ。

溢れ出そうになるほどのたっぷりの野菜と、マヨネーズで和えられた玉子&ゆで卵は食べ応えが抜群。値段は少し高め(店舗で購入した時はもう少し安かった気がするなぁ…)だが、これだけしっかりと具材が入っているなら不満はない。サンドイッチはケチケチした時点でダメだ!というのが私の持論。具をケチって値段を下げるぐらいなら、値を釣り上げてもいいからしっかり入れて欲しい。ペラッペラのハム一枚と極薄のキュウリしか挟まれていない貧弱なサンドイッチになんか何の魅力も無い。豊満豊潤、それでこそ本当のサンドイッチだ。なので、このサンドイッチは正義。しかも美味い。

これがスタジアムで食べれるのは単純に羨ましい。


2019/05/18

オリごはん プレミアム選手メニュー「正尚のパワフル牛タン・ハラミ丼」:2200円


オリごはん
プレミアム選手メニュー「正尚のパワフル牛タン・ハラミ丼」:2200円
@大阪ドーム


今シーズン、オリックスバファローズ最大の目玉スタグルといえば、やっぱりこの”オリごはん プレミアム選手メニュー”なんだろう。私自身もこれまで二度(増井浩俊選手“大勝!増井丸のマグロ丼“吉田正尚選手“正尚のパワフルスタミナラーメン“)食べてきた。ただ、残念ながら値段を考えるとその価値に見合った物とはお世辞にも言い難い。特に吉田正尚選手“正尚のパワフルスタミナラーメン“に限れば、ほぼ失敗作と思われるものを提供されたので、尚更その思いが強い。

しかし、これまで何度も言っているが、この企画のコンセプトは素晴らしいと思っている。一日10食と限定し、オリジナルのぶっ飛んだメニューを提供するという発想はユニークだし、惹きつけられるものがある。問題はこのコンセプトに見合う商品が作れるかどうか?それだけなんだ。でも、それが一番難しい。これも毎回言っている。

今回、2019年の第二弾が発表された。オリックスバファローズの顔となった吉田正尚選手プロデュース“正尚のパワフル牛タン・ハラミ丼“。お値段は強気の2200円だ。スタジアムグルメではド定番の肉料理。しかも牛タン&ハラミといえばこれまた定番中の定番である。この二つの組み合わせで2200円。ブランド牛の丼でもこの値段を上回るものは中々ない。東京ドームの叙々苑特製“焼肉弁当“よりは安いが、以前ヴィッセル神戸で販売されていた吉祥吉“神戸牛ステーキ丼“の極上希少部位の丼とは同じ値段である。ハードルはとんでもなく高いたとえヘルメットカップ(大)付きで抽選でサイン入りヘルメットカップが当たる、としてもだ。実際、醤油ベースのハラミ肉&塩だれ風味の牛タン共に肉厚でカットも大きく食べ応えもあって美味い。でも、2200円となるとやっぱり高いなぁ…という感想が一番に来る。だって、飛騨牛のこもり“飛騨牛串焼き“なら5本食えるんだぜ!?まぁ、あれは異常なほど安いので参考にするのは不公平な部分もあるが、それを差し引いても少し高いと思う。

毎回発表されるメニューの内容も最初はおお!というものが多かったが、去年の中盤あたりから完全に頭打ちになってないか?もう一度コンセプトを洗い直すか、しっかりとした方にプロデュースをお願いした方がいいんじゃないかなー。










ちなみに、今回三度目の挑戦にして初めてサイン入りヘルメットカップが当たった。当たらない事で有名だったので正直驚いたぜ。店員のお姉さんもビックリして鐘を鳴らすのを忘れて慌ててたしね。ただ、私はオリックスファンでもないし吉田選手のファンでもない。友人にもオリックスファンはいない。そもそも、選手のサインに興味もない。完全に宝の持ち腐れだ。なんかスマン…。