2018/05/30

京都勝牛 勝牛ホームラン丼:1350円


京都勝牛
勝牛ホームラン丼:1350円
@福岡ドーム


ここ最近、西日本を中心に店舗を拡大している「京都勝牛」。ミディアムレアで仕上げた牛カツを看板商品とするお店で、この丼はその自慢の牛カツと塩釜で仕上げたローストビーフがWセンターを務める限定商品らしいのだが、私が食べた商品に限って言えばカツが全く美味しくない。確かに、カツは柔らかかったが、肉に厚みがなく、牛の旨みを感じるには程遠い。牛カツの魅力とは何か?それはあくまでとんかつでは味わえない牛肉ならではの肉々しさと、ステーキとは一味違う火の通り方なんじゃないだろうか。

噛んで散るのが牛、夢で咲くのがカツ。

これが美味しい牛カツと認識している。
そういう意味では、この牛カツは理想にはほぼ遠かった。

ローストビーフも甘みが強く、肉の質をツケダレで誤魔化している感が半端ないが、これは温玉と合わせる事である程度適度な濃度になるのでまぁいい。ただ、Wセンターのバランスとしてはあくまで1+1=2。そこに化学変化も相乗効果もなく、力技でのホームラン狙い。
ただ、率は低く、「打率.220 HR20」と言った所で、一商品の完成度としては正直疑問を感じる。



とめ手羽:3本盛 780円


九州名物とめ手羽
とめ手羽3本盛: 780円
@福岡ドーム


2018年、第八回からあげグランプリで三年振り二度目の最高金賞(手羽先部門)を受賞したこの商品。九州名物の一つである手羽先のから揚げで、外はカリッと、中はふっくらと仕上がっており、ジューシーな味わいは手羽先好きの欲求にも十分に答えるものである。

ただ、一緒に手渡してくれる「とめ手羽の美味しい食べ方」通りに食べようとしてみたが、全く上手く行かなかった。あと、どう頑張っても手がベトベトになってしまう。




アジアンデリキッチン 内川選手のグリーンヒットカレー:950円


アジアンデリキッチン
内川選手のグリーンヒットカレー:950円
@福岡ドーム


ココナッツやハーブ、香辛料やナンプラーが効いた本格的なタイカレー。ご飯もしっかりタイ米で、ライムのアクセントが心地よい酸味となり食欲を掻き立てる。グリーンカレーとしての完成度は高い。

ちなみに、この日は2018年5月9日に内川選手が2000本安打を達成したという事で、オリジナルロゴシールも付いていた。選手コラボメニューは基本的に商品だけ見ると?となる事も多いが、こういうオマケが付いていると一気に商品価値が上がり、ファンとしても嬉しいと思う。





2018/05/19

フラン・エレガン 倉田ビーフシ秋:1200円


フラン・エレガン
倉田ビーフシ秋:1200円
@市立吹田サッカースタジアム


この日、フラン・エレガンでは骨付きモモ肉チキンコンフィだけを購入する予定だった。ただ、こちらの商品があまりにも美味そうだったから一緒に購入する事にした。私の中で何かが囁いたのだ。その囁きは間違ってはいなかった。

めちゃくちゃ美味い!
ビックリするぐらい美味い!!
この値段で食べれる商品のレベルじゃない!

"ビーフシチュー"という商品名には似つかわしくない巨大な牛肉の塊は見た目の存在感も圧倒的だが、指で押しただけでも崩れそうなほどソフト!それは口に入れると解けていく肉の繊維!線が集まって固まれば立体になるッ、この概念!溢れだす旨みとコクに身を任せれば行き着く先は幸福…。そう、真の勝利者とは幸福を手に入れた者の事だという事が改めて実感できるだろう。

幸福とは人間にとって絶対的な正義である。そして、人が最も恐れる事…、それは幸福を失う事である。生きるという事はきっと幸福を得る事なのだ。思い出を作る事なのだ。それを失うこと…それは人が人としての喜びを失う事なのだ。人が美味しいものを追い求め、時間を費やし、行動するのはきっといい思い出があるからだ。それが人間のエネルギーなんだ。思い出が細胞に勇気を与えてくれるのは間違いない。一度でも幸福を手にしたことがある人間にはそれがある。それが知性なのだ。

ああ、私はそよ風の中でこのビーフシチューを食べ続けたい…。


ビーフシチューの下にはご飯も付いている。


この料品はあくまで「コラボ」メニュー。
「選手プロデュース」商品とは若干立ち位置が異なる。

フラン・エレガン 骨付きモモ肉チキンコンフィ:500円


フラン・エレガン
骨付きモモ肉チキンコンフィ:500円
@市立吹田サッカースタジアム


前回、完成度の高い”フォンダンショコラ”を食べた事で印象に残っていた「フラン・エレガン」。スタジアムにこのレベルの店舗が出店しているというだけでも十分に驚きだが、この値段で楽しめるというのも驚愕だ。そんな「フラン・エレガン」で今回絶対に食べようと思っていたのが、この”骨付きモモ肉チキンコンフィ”。

コンフィとはフランス南西部の発祥の伝統的な調理方法で、塩をすり込み、ひたひたの油脂で低温でじっくり加熱した料理。それゆえ、同じような見た目のローストチキンとは違い、外はパリパリ、身はふんわりと仕上がるコンフィ特有の食感が生まれる。勿論、このキチンコンフィも類に漏れず、これらの基本は押さえつつ「フランエレガン」特有の風味が備わっている。実に旨い。

このレベルの料理がたったワンコインで食べれるのだ、これを幸せじゃなくて何が幸せなんだ?




炭火焼肉たむら ちゃ~セット:1000円


炭火焼肉たむら
ちゃ~セット:1000円
@市立吹田サッカースタジアム


前回、「たむら焼肉丼」を食べた炭火焼肉たむらで、今回もまた購入してみた。
今回購入したのは「ちゃ~セット」。
たむらけんじ唯一にして最高のギャグ名が名付けられたこの一品。ギャグそのものについても、正直どういう表情&感情で受け止めればいいのか?未だに答えが見つからないが、それはこの商品も同じである。不味くはない、かといってめちゃくちゃ美味くはない。ボリュームはあるが、驚きや感動はない。そう、この商品、まるで芸人「たむらけんじ」そのままじゃないか!そういう意味では絶妙なネーミングではある。

あと、注文時、商品名を声に出すと凄くスベった空気が流れる。完全なもらい事故だ。いい加減にしてもらいたい。



杜都商店 ずんだソフト:400円


杜都商店
ずんだソフト:400円
@市立吹田サッカースタジアム


私は”ずんだ”が大好きだ。
枝豆の香りと旨みを凝縮したような深い味わいが堪らなく愛おしい。なので、”ずんだ”と名が付くデザートを見ると、ついつい無条件で手が伸びてしまう。特に、この店の様に「数量限定ですよー!」と言われると「ほんとかよ…」と心底疑いながらも足は店に向かい、指は商品を刺している。

ただ、だからこそ、だからこそである。
商品が想像していたものと違った時のガッカリ感は三倍マシになる。特にこの商品の様に明らかに写真と見た目が違うと怒りしか沸いてこない。だって、写真と比べると、上げ底のシリアルは倍以上で、ソフトクリームは半分程しかなく、高さはカップの淵のラインさえ超えていない。完全にオンサイドだ。こんなのでオフサイドを取られたら誰だって怒る。しかも、このずんだソフトとシリアルの組み合わせが思った以上に良かったから尚更だ。許されない、こんな事は絶対に許されないのだ。

だからなのか。
ハーフタイムに店の前を改めて通った時、まだ売り切れていなかった。恐らくリピーターがいないのだろう。そりゃそうだ、私だって二度と購入する気はない。





鶏坊 コク旨鶏白湯ラーメン:800円


鶏坊
コク旨鶏白湯ラーメン:800円
@市立吹田サッカースタジアム


大阪北新地に本店を構える鶏料理専門店「鶏坊」。
国産鶏にこだわった鶏だしラーメンで、水炊き風のスープは中央にトッピングされたピリ辛の味噌を混ぜる前は薄味の優しい味わいが楽しめ、混ぜた後は辛みとコクが加わったスープに変化する。

ただ、今のままでも十分に美味しいが、もっと美味しくなりそうなポテンシャルも感じる。なので、満足感という意味では少し物足りない。








この日の従業員は女性だけ。
優しさのある活気が心地よかった。

2018/05/17

金本監督のスタミナカルビ丼:1300円


金本監督のスタミナカルビ丼:1300円
@阪神甲子園球場


2010年に平成の大改修を終えた甲子園球場。色々変わったが、個人的にはスタジアムグルメが一番変わった、と思っている。特にここ数年は多種多様な選手プロデュース商品を発表し、話題と選択肢を提供してきた。ただ、残念なことに「それほど美味いものがないなぁ…」というのが私の素直な感想なんだよね。

そんな甲子園球場の数少ない美味いスタジアムグルメの代表が、2008年に登場した”金本兄貴のスタミナハラミ弁当”金本が学生時代によく食べたというハラミ丼を再現したメニューで、ご飯の上に辛子明太子、海苔をはさんで牛ハラミにキムチやナムル、焼き卵がのっている。かなり塩辛いのでご飯が圧倒的に足りないのが玉に瑕だが、それもこの弁当が持つ個性。歪さはそのまま心を引く魅力となる。写生よりも写位、具象画よりも抽象画、人は何時だって主義主張や個性が際立つもの、その人が持つバックグランドと物語に惹かれる。だからこそ、現役時代から今に至るまで長年ファンに愛され続けているのだろう。なんせ、2012年金本引退と共に終売予定だったものが、翌年以降もコラボメニューとして継続販売された位なんだから。

そんな”金本スタミナ弁当”だが、金本知憲が阪神の監督に就任すると共に新商品が発表された。それがこの”金本監督のスタミナカルビ弁当”だ。

ただ、結論から言うと、この弁当は完全に駄作、失敗作だと思う。まず”ハラミ弁当”には「金本知憲が学生時代によく食べた」というバックストーリーがあったが、この弁当にはそう言ったものはない。ハラミをカルビに、タレを味噌風味に変えただけの二番煎じだ。いや、ただの二番煎じならまだマシ。この弁当には、本家”ハラミ弁当”の個性の象徴たる明太子も海苔もない。ご飯の上に味噌だれのカルビがあるだけだ。しかも、このカルビが固い上に風味もない、とにかく美味しくない。そりゃそうだ、ペラペラの冷凍カルビを凍ったまま鉄板で焼き上げているのだから…。こんな肉をこんな焼き方で焼いて旨いわけがない。誰でもわかる。なんでも、発売三年目を迎えた今年からリニューアルしたらしいが、裏を返せばこれまでの評判が著しくなかったという事。まぁ、残念ながら今回のリニューアルも大失敗なんだけどね…。

断言する。
この弁当を食べた人はすべからずこう思うだろう。「ハラミ弁当にしとけば良かった…。」と。




マテオとドリスのトロピカルクレープ:600円


マテオとドリスのトロピカルクレープ:600円
@阪神甲子園球場


共にドミニカ共和国出身のマテオとドリス。
と、いう事で、ドミニカ=トロピカルフルーツという安易な発想で生まれたと思われるこのクレープ。中身はマンゴー、パイナップル等のフルーツと、マンゴーのアイスなので不味くなるはずがない。
選手プロデュース商品として発売するならもう少し位チャレンジしても良いんじゃないか?と心配するぐらい無難すぎる。ここまで無難だと、元々あった商品に選手名を付けただけじゃないか?とすら思えてくる。
あと、この素材構成では、クレープと素材を繋ぐ潤滑油となる素材は生クリームだけだが、表面的な所にしかないので全然足りていない。なので、後半半分位はクレープとフルーツだけを食べているだけになる。

別に「選手プロデュースで高いんだから…」とか細かい事を言うつもりはない。クレープとして、最低限美味しいクレープを食べさせてくれればそれだけでいい。






Change the Kitchen いてまえ牛勝don:1000円


Change the Kitchen
いてまえ牛勝don:1000円
@大阪ドーム


3Fコンコースに比べるとひと気の少ない5Fコンコース。ただ、ここには“いてまえスタ丼“という、大阪ドームを陰で牛耳る絶対的な帝王がいる。これを食べる為だけに50段以上ある階段を上がる価値はあるだろう。そんな5Fコンコースに新たな【いてまえ】シリーズが誕生した。その名も”いてまえ牛勝don”。大盛のご飯にたっぷりの牛カツ。見た目の破壊力と手にかかる重量は文句ない。ネーミング通りの力強さは素晴らしいの一言だ。

ただ、この商品には根本的な欠陥がある。牛カツがビックリするぐらい不味い。いや、完全に肉が欠陥を抱えている。恐らく、このカツに使用されている牛肉は安物の成形肉だろう。衣以下の歯応えしかない肉は柔らかいを通り越して不自然さしかない。そもそも、肉を食べている実感が全くない。食感だけではない、肉の味も得体が知れないのだ。しかも、味はソース一択。この美味しくない大量の牛カツをソースという単一の味付けのみで迎えうつ。これはもう苦痛を通り越して苦行でしかない。

今からでも全然遅くない。
値上げしても良いから、牛カツの質を上げるべきだ。そうしなければ、この商品に未来はないぞ。






グローブボウル 後藤俊太・ガーリックたっぷりジャークチキン丼:1000円


グローブボウル
後藤俊太・ガーリックたっぷりジャークチキン丼:1000円
@大阪ドーム


後藤選手が審査員を務めた【第3回BAKU BAKUレシピコンテスト】でグランプリに輝いたレシピをそのまま採用したこの商品。流石、レシピコンテストでグランプリを獲得するだけあって、たっぷりのニンニクとスパイスが絡み合うチキンは野菜との相性も良く、気持ちいいぐらいにご飯がススむ。個人的には鶏肉の火の通し方と質に若干不満はあるが、これはレシピが悪いわけではない。ただ、これでも十分に旨いのだから優秀やね。



スタジアムバー toribo(トリボー):450円


スタジアムバー
toribo(トリボー):450円
@大阪ドーム


大阪ドームを代表するスタグルと言えば”いてまえドック”なんだけど、その陰でひそかに人気を集めているのがこの商品。簡単に言えば、から揚げをステック状にしたようなもので、大阪や神戸で長年親しまれてきた商品らしい。独特な食感と中毒性のある味付けが秀逸で、食べやすい形状も人気の理由の一つだろう。