いてまえドック
ソーセージ&豚塩カルビ:800円
@大阪ドーム
大阪ドームを代表するスタジアムグルメ”いてまえドック”。数年前に比べると550円→700円と値を上げたが、それでも充分にコストパフォーマンスに溢れているのだから凄い。ここまで圧倒的な物量で迫られると、ソーセージの味がもう少し…とか、フランスパンがもう少し…とか、細かい事はもうどーでも良くなる。人はどんな時だって巨大な存在に畏怖の念を抱いてしまうんだ。しかも、この”いてまえドック”が素晴らしいのは持て余すほど大きいホットドックを飽きさせない工夫として、マヨネーズ、ケチャップ、完熟トマト、イエローマスタード、粗挽きマスタード、ピリ辛チャンキーサルサ、チーズソース、タルタルソース等の数種類のソースがかけ放題となっている事。そう、これのお陰で巨大なキャンパスに何色もの彩を加えることが出来るのだ。ただ、デカイだけではここまで評価されない。私が感じるこの商品の最大のストロングポイントは、この長さに対しての配慮だと思っている。
しかし、しかしだ。
それでも、やっぱり食べていると飽きるんだよぉ…。これだけの長さのホットドックだ。いくらソースで味を変えようとも、土台は変わっていないのだから当然といえば当然。こればかりは仕方の無い事か…と誰もが諦めていた。ただ、いてまえドック側はこの状況を静観などしていなかった。彼らはキッチリとこの難問を解いてきた。それがハーフ&ハーフ。ソーセージを半分にし、他の具材を挟むという発想の転換だった。何と柔軟な発想なんだろう。
発想の転換とは一歩間違えればアイデンティティすら疑わしくなる行為になってしまう危険が伴う。しかし、彼らはこの商品が支持される理由をしっかりと理解していた。結果として、いてまえドックは無限に広がる両翼を手に入れた。後は選ぶ部材の選択さえ間違わなければなんだけどね…。
と、いうわけで、この日は数種類の選択肢の中から”ソーセージ&豚塩カルビ”を選択。通常より100円高くなるが些細なことだろう。30cmを超える大きなフランスパンに挟み込まれたソーセージと豚の塩カルビ。若干、豚肉の方がソーセージに押し込まれて少なく見えるが、挟み方に立体感がある。豚肉も脂身のバランスが良く、程よくプリプリ。千切りキャベツの食感もいい。実際、フランスパンに挟んで食べるんだったらこれぐらい脂身があった方が食べやすいし、キャベツの水々しさが相まってこのままでも充分に美味しい。
だが、それでは面白く無い。
ストロングポイントは無理矢理でも活かさなきゃいけない。なので、豚肉カルビには敢えてチーズソースと粗挽きマスタードで変化をつける。チーズのコクと粗挽きマスタードの食感&マイルドな酸味を加えることで、よりフランスパンに合う味付けへと進化させる。ソーセージの方は悩むまでもない。私の中ではピリ辛チャンキーサルサ+タルタルソース、配分は6:4の黄金比率と決まっている。この組み合わせで、ほんのりピリ辛かつ食感のあるワンランク上のオーロラソースが出来上がるんだ。これでソーセージとフランスパンの物足りない部分を一気にカバーする。これが私のジャステイスだ。
ストロングポイントは無理矢理でも活かさなきゃいけない。なので、豚肉カルビには敢えてチーズソースと粗挽きマスタードで変化をつける。チーズのコクと粗挽きマスタードの食感&マイルドな酸味を加えることで、よりフランスパンに合う味付けへと進化させる。ソーセージの方は悩むまでもない。私の中ではピリ辛チャンキーサルサ+タルタルソース、配分は6:4の黄金比率と決まっている。この組み合わせで、ほんのりピリ辛かつ食感のあるワンランク上のオーロラソースが出来上がるんだ。これでソーセージとフランスパンの物足りない部分を一気にカバーする。これが私のジャステイスだ。
そして、完成した”俺のいてまえドック”にかぶりつく。
改めて言うまでもない。
ビックリするほど旨い!!!!程よい酸味が食欲を促進させ、これだけの大きいのにどんどん口の中に吸い込まれていく。若干水分の足りないフランスパンもたっぷりのサルサソースの水気が潤いを与え、口当たりが滑らかになっている。今回も完璧だ。
食欲だけでなく自己満足も得られる。そして、新たな探究心も駆り立てられる。俗な言葉を使うならインスタ映えもバッチリ。大阪ドームに来てこれを食べないなんてあり得ない。そして、このハーフ&ハーフは、これまでの飽きという最大の欠点を一気に長所へと導く、完璧なファイナルアンサーだ。