2018/05/17

金本監督のスタミナカルビ丼:1300円


金本監督のスタミナカルビ丼:1300円
@阪神甲子園球場


2010年に平成の大改修を終えた甲子園球場。色々変わったが、個人的にはスタジアムグルメが一番変わった、と思っている。特にここ数年は多種多様な選手プロデュース商品を発表し、話題と選択肢を提供してきた。ただ、残念なことに「それほど美味いものがないなぁ…」というのが私の素直な感想なんだよね。

そんな甲子園球場の数少ない美味いスタジアムグルメの代表が、2008年に登場した”金本兄貴のスタミナハラミ弁当”金本が学生時代によく食べたというハラミ丼を再現したメニューで、ご飯の上に辛子明太子、海苔をはさんで牛ハラミにキムチやナムル、焼き卵がのっている。かなり塩辛いのでご飯が圧倒的に足りないのが玉に瑕だが、それもこの弁当が持つ個性。歪さはそのまま心を引く魅力となる。写生よりも写位、具象画よりも抽象画、人は何時だって主義主張や個性が際立つもの、その人が持つバックグランドと物語に惹かれる。だからこそ、現役時代から今に至るまで長年ファンに愛され続けているのだろう。なんせ、2012年金本引退と共に終売予定だったものが、翌年以降もコラボメニューとして継続販売された位なんだから。

そんな”金本スタミナ弁当”だが、金本知憲が阪神の監督に就任すると共に新商品が発表された。それがこの”金本監督のスタミナカルビ弁当”だ。

ただ、結論から言うと、この弁当は完全に駄作、失敗作だと思う。まず”ハラミ弁当”には「金本知憲が学生時代によく食べた」というバックストーリーがあったが、この弁当にはそう言ったものはない。ハラミをカルビに、タレを味噌風味に変えただけの二番煎じだ。いや、ただの二番煎じならまだマシ。この弁当には、本家”ハラミ弁当”の個性の象徴たる明太子も海苔もない。ご飯の上に味噌だれのカルビがあるだけだ。しかも、このカルビが固い上に風味もない、とにかく美味しくない。そりゃそうだ、ペラペラの冷凍カルビを凍ったまま鉄板で焼き上げているのだから…。こんな肉をこんな焼き方で焼いて旨いわけがない。誰でもわかる。なんでも、発売三年目を迎えた今年からリニューアルしたらしいが、裏を返せばこれまでの評判が著しくなかったという事。まぁ、残念ながら今回のリニューアルも大失敗なんだけどね…。

断言する。
この弁当を食べた人はすべからずこう思うだろう。「ハラミ弁当にしとけば良かった…。」と。