2019/05/28

吉野鶏めし保存会 吉野鶏めし:300円 @大分ドーム


大分を代表する郷土料理・鶏めし。鶏とゴボウを醤油、砂糖、お酒で味付けし、炊きたてのご飯と混ぜたもので炊き込みご飯じゃない。そして、使用する材料は鶏とゴボウとお米だけ。これ以外の食材は使用しない。使った時点で鶏めしとは呼べない。

大分は昔、お米が貴重品だった。
行事やおもてなしの料理として特別な時に食され、受け継がれてきた郷土の味である。何の飾り気も無いが素朴でどこか懐かしいその味は米の一粒一粒まで鶏肉の旨みがコーティング。たっぷりのゴボウと細かくカットされた鶏肉はあくまでご飯を引き立て役。そう、主役はあくまでご飯!これなんだ。日本人ならDNAレベルで染み渡るこの旨さ。日本人はやっぱり米だ!醤油だ!!炭水化物とタンパク質の夢のコラボレーション!そこから広がる無限のイマジネーション!Keep on the  RICE!米なんだ!!

この国の食を支える、誇れよ我らの至宝の粒!その米を魅力を引き出した郷土の愛!Rising RICE! さぁ、米を掲げよ!炊き上げよ!

これは局地的な括りで収めていい料理じゃない。ニッポンの心であり、食文化の原風景だ。これを食べにくるだけで大分に来る価値あり!

すごいぞ、大分!
愛してるぜ、大分!

これを食べて美味しいと思える。
恋しい、懐かしいと思える。
日本人としての心が染みついている。
あぁ、日本人に生まれて、本当に良かった…。




ちなみに、「吉野の鶏めし」は基本おにぎり。
握らない物は”バラ”というそうだ。

サンウィング 牛すじゴロゴロビーフライス:500円 @大分ドーム


ここ最近、大分ドームの主力商品としてグイグイきているらしいこのビーフライス。程よく噛み応えのある牛筋がご飯と絡み、味がしっかりとしているので冷めていても十分に美味い。イメージ的にはあっさりしたぼっかけご飯かな?付け合わせの深紅の福神漬け。これもいい。適度にご飯に忍ばせる事で味に変化が生まれている。そしてなにより、そこに生まれる絶妙な安っぽさ。これが溜まらんのだ。

高級な食材で作るスタグルもいい。
有名シェフが作るスタグルもイイ。

だが、お手頃価格でB級グルメ感のある美味しいスタグルは、どんなに時代が変わろうと普遍的な良さがある。





デリカフーズ大塚 豊後かぼすとり天:500円 @大分ドーム


大分名物といえばやっぱりとり天だ。
これまで色々なスタジアムでとり天は食べてきた。昔、横浜スタジアムではとり天丼という名のどこからどう見ても冷凍カラアゲ丼も食べた記憶が残っているが、やっぱり、ここ大分に来てとり天を食べないなんてありえない。

しかも、このとり天はオリジナルのかぼすとり天。かぼすを絞ってかけるのではなく、かぼすの味がしっかりと味付けされている。これがさっぱりしていて実に美味い。揚げたてなら普通のとり天でもいいが、作り置きならこちらの方が酸味がある分食べやすく箸も進む。著しく正統派の変化球だ。




フーディーズ トリニータ弁当:700円 @大分ドーム


弁当の内容に際立った特徴は無い。おかずの種類が多い普通に美味しい弁当だ。ただ、この弁当の価値はそこじゃない。この弁当の価値、それは『弁当箱に選手&監督の直筆サインが入っている』事だ。しかも、全選手&監督分!これは凄い。この企画を考えた人も凄いし、真面目に弁当箱にサインをする選手達はもっと凄い。だって、弁当箱だよ?下手したら捨てられるぜ?この弁当箱がゴミ箱にあったら凄く悲しくない?売れ残っても捨てられるわけでしょ?私が選手なら泣く自信あるぜ!?だから、私も大阪まで持って帰ったよ。

値段を上げてでもミニサイン色紙付きとかに変更した方が、嬉しいし持って帰りやすいし需要もあると思うんだけどなぁ…。大分の人は弁当箱の方が良いのかなぁ…??



”サインは選ぶことは出来ない”が、私は希望通り高木駿選手をGET。極々さりげなく、中央ど真ん中に於かれていたお目当ての弁当を指さしたところ店員さんが察してくれた。ありがとねー!!




サンウィング タピオカドリンク-マンゴー-:500円 @大分ドーム


持っているだけですれ違う人が振り返る特徴的な見た目。
メスフラスコのような長細い専用の容器はそれだけで注目の的だ。しかも、このタピオカドリンク、めちゃくちゃタピオカの量が多い!正直、ドリンクを飲んでいるのか?タピオカを食べているのか?どちらかわからなくなるほど、タピオカが口に吸い込まれていく。ちょっとでも油断していたら口の中はタピオカだらけ。それは、パチンコ玉が飽和した沼の三段目状態。ありえねぇ、こんな事。ある意味、桃源郷だ。押して捻じ込め、強引に…!

普段から「タピオカ!」と五月蠅い嫁もこれには僥倖!幸せそうな顔してんなぁ…。


底のほうからギッシリとタピオカが詰まっている。


ちなみに、ハーフタイムにお代わりで”ミルクティー”も購入。「やっぱ、タピオカといえばミルクティーでしょ!?マンゴーじゃー満たされないYO!」と嫁は意気揚々と語っていたが、これが大失敗だった。水に浸けて保管してあったのか、時間が経ったことでタピオカが水を吸いブヨブヨでぬにゃぬにゃ。しかも、これだけタピオカを入れているのに水切りが甘いのでかなり水っぽく、飲めたものではなかった。ちなみに、”ミルクティー=午後の○茶”。
これじゃ、水っぽさはカバーできない。

この商品を買うなら、キックオフまで!ミルクティーよりも濃厚なマンゴー一択!!選択さえ間違わなければ、大満足できる。

フーディーズ トリニータ鍋~たんご汁~:600円 @大分ドーム


中津からあげ、日田やきそば、熱めしに続く、エクストリーム大分名物料理の締めくくりはこのだんご汁。だんご汁とは小麦粉で作った平たい麺(だんご)を味噌仕立ての汁にいれたもので、汁にはゴボウ、ニンジン、しいたけ等の野菜がたっぷり入り、ダシにはいりこが使用される。これは大分では昔、米が思うように生産できず小麦の栽培の方が盛んであった事で様々な小麦料理が作られてきたという歴史的経緯があるそうだ。

このだんご汁も巨大な釜で煮込まれた汁で麺を茹で揚げそのまま汁をぶっかけるというワイルド仕様。これぞ郷土料理だ!麺もだんごというよりはどちらかというと平たいうどんという感じが強いが素朴で深みがあり芯がある。無類の豚汁大好き女である嫁も無心で食ってるよ。



ちなみに、"麺”は”ちゃんぽん”、”うどん”、”だんご汁”の三種類から選ぶことが出来る。
オススメは勿論”だんご汁”だ。

活き粋船団  熱めし(ブリ漬け丼)スープ付き:600円 @大分ドーム


熱めしとは大分の郷土料理で漁師が船上で刺身を作り、余ったものを醤油ダレに付け込んで保存食としていた賄いどんぶりが発祥。最初はそのまま、半分食べたらお茶漬けで、という二つの味を楽しめるのも特徴だ。

しかし、料理が誕生した経緯から考えるとやっぱり一番大事なのは魚の鮮度なんだろう。ただ、タレが染み込んだブリはこれだけでご飯がススム君。そもそも、スタジアムグルメで生の魚を使用した海鮮料理を食べられる!というだけで十分贅沢!!それをしっかりと楽しめるだけで幸せじゃないか。もう、細かい事言うのはやめようぜ!

嫁「…あんたが言うか!?」


かつお出汁はカップに入れて渡してくれる。
半分食べたらお茶漬けにして楽しもう。


萬天楼 日田やきそば:600円 @大分ドーム


中津からあげと共に大分のB級グルメの代表格といわれるこの焼きそば。一般的には鉄板の上で一部が焦げる程硬く焼くのが特徴で、麺はパリッ&カリッ、そしてツルりとした部分が混在する。ただ、この商品に関してはパリッ&カリッが弱い。焼いた後にパックで蓋をしているので蒸されて柔らかくなってるのでは?と感じる。なので、食べている限りもやし&ネギが入った食感のいい焼きそば」という感じしかしない。まぁ、それでも十分美味しいんだけどさ。



ちなみに、私が訪れた時、会場内は日田やきそばと中津からあげを全面押し。なので、会場の至る所で販売されていた。混んでいる所があっても少し歩けばすぐ買える所があったりするので慌てて並ぶ必要はない。

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ちなみにちなみに。
日田焼きそばは発祥の店と言われる想夫恋さんの商標登録らしい。
このサイトによると

「ラーメン屋や他の食べ物が売れなくなると、日田焼そばと称して想夫恋の焼きそばを真似る処所が沢山存在します。一見見た目は同じように見えますが、歴史と製法など全然基本が違います。また日田焼きそばは想夫恋の商標登録でもありますので違反しますと罰金が課せられます。日田焼きそばと偽って想夫恋さんの焼きそばをパクリ。あるいは、日田焼きそば風と言って物真似をする。そんな業者に惑わされないようご注意ください。」

とある。
言葉の一つ一つにトゲがあり、かなり激オコぷんぷん丸な感じがヒシヒシと伝わってくる。

ちなみにちなみにちなみに。

萬天楼さんの親会社は製麺会社。
お店は元々うどん屋でその後焼きそば専門店になったらしい。店頭の看板は【日田焼そば 萬天楼】となっているらしく、想夫恋さんがいう所のパクリ店舗の疑いがある。

トリニータさん、日田焼きそばって堂々と書いちゃってますけど…大丈夫??

ぶんごや 中津からあげ:600円 @大分ドーム


大分を代表するご当地グルメ・中津からあげ。
中津市内には多くのからあげ専門店がありからあげの聖地とも言われている。その中でもとくに有名なのがぶんごやさん。日本唐揚協会からあげグランプリ/しょう油ダレ部門最高金賞・9年連続金賞を受賞した中津からあげを代表する唐揚げだ。からあげといえば、言うまでも無くスタジアムグルメの代名詞といっても過言ではない程、全国のありとあらゆるスタジアムで販売されている。更に最近では球場オリジナルのものや、変わり種まで幅広く多種多様な唐揚げが食べられるようになった。

みんな大好き

だからこそ、美味しい唐揚げはスタジアムグルメとして絶対的な人気を誇る。この唐揚げもそう。タレが染み込んだ鶏肉は噛みしめるたびに味が広がる。基本は揚げたてを提供してくれるが、これなら冷めても十分美味しいだろう。





このスタジアムを代表するグルメとして、会場の至る所で販売されている。なので、一つの売り場が混んでいても、場所を移せばすぐに購入出来たりする。

2019/05/19

奈良クラブ today's「N.CURRY」~三条スパイス研究所監修・フレッシュターメリックチキン~:1000円 @奈良県立橿原公苑陸上競技場


奈良クラブが今年からチャレンジしている今日だけのカレー。
この日は東京・押上にあるスパイス料理店・スパイスカフェのオーナシェフ/伊藤一城氏を中心に取り組んでいる、新潟県三条市の三条スパイス研究所のスパイスカレー・フレッシュターメリックチキンだ。
ターメリックが効いたルーはスパイシーかつ濃厚。口に入れた瞬間、スパークする香辛料、強烈な風味が一瞬にして鼻を突き抜ける。付け合わせのキュウリの漬物の清涼感も素晴らしい。これまであまり食べた事のないような新感覚のカレー、突き抜けて個性的なカレーだ。いや、たっぷりの鶏肉に絡むルーはカレーというよりはもはやスパイスそのもの。

辛いんだけど辛くない。
辛くないけど辛い。
ガツガツ食べてしまうのは勿体ない。
ゆっくりと舌の上で転がし、辛みと旨みの変化を楽しみたい。食感が軽いので気が付くと食べきっていたが、食後も上質な天然炭酸水の様に爽やか。「あれ?俺、今カレー食べてたよね?」。軽くジョギングしてきたような気持ちの良い汗だけが流れている。
これは凄い。





酒蔵割烹 布川 大和極上唐揚げ:500円 @奈良県立橿原公苑陸上競技場


揚げたて熱々の唐揚げ。
肉は柔らかく、下味もしっかりとしている。
ソースも柚子果汁、大辛唐辛子、明太子マヨネーズ、カレーマヨネーズの四種類から選べるのも嬉しい。私は柚子果汁で頂いたが、酸味に刺々しさがなくさっぱり食べられた。


Mias Bread  ベーグルサンドイッチ:700円 @奈良県立橿原公苑陸上競技場


"Mias Bread"
私にとっては懐かしい名前だ。

奈良に生まれ奈良で育ち、24歳で東京に行くまで奈良で過ごした。大学生の頃、近鉄西大寺駅周辺に住んでいた当時の彼女に「美味しいパン屋さんがあるから行こうよ」と誘われ二人で買いに行ったのがこのお店。駅から徒歩で20分ぐらい、住宅街の中にあるログハウス調のオシャレな店だった。当時から良質な無添加パンが美味しく、持ち帰って広大な平城京を眺めながら食べた記憶が残っている。いつしか、定番のデートコースの一つになっていた。

あれから20年近く。
ここで再び出会うとは…。

この日用意されていたベーグルサンドイッチは三種類。アボカドベーコン、クリームチーズとハム、そして今回食べたチェダーチーズとダブルエッグだ。

溢れ出そうになるほどのたっぷりの野菜と、マヨネーズで和えられた玉子&ゆで卵は食べ応えが抜群。値段は少し高め(店舗で購入した時はもう少し安かった気がするなぁ…)だが、これだけしっかりと具材が入っているなら不満はない。サンドイッチはケチケチした時点でダメだ!というのが私の持論。具をケチって値段を下げるぐらいなら、値を釣り上げてもいいからしっかり入れて欲しい。ペラッペラのハム一枚と極薄のキュウリしか挟まれていない貧弱なサンドイッチになんか何の魅力も無い。豊満豊潤、それでこそ本当のサンドイッチだ。なので、このサンドイッチは正義。しかも美味い。

これがスタジアムで食べれるのは単純に羨ましい。


2019/05/18

オリごはん プレミアム選手メニュー「正尚のパワフル牛タン・ハラミ丼」:2200円 @大阪ドーム


今シーズン、オリックスバファローズ最大の目玉スタグルといえばやっぱりこのオリごはん プレミアム選手メニューしかない。私自身もこれまで二度(増井浩俊選手“大勝!増井丸のマグロ丼“吉田正尚選手“正尚のパワフルスタミナラーメン“)食べてきた。ただ、残念ながら値段を考えるとその価値に見合った物とはお世辞にも言い難い。特に吉田正尚選手“正尚のパワフルスタミナラーメン“に限れば、ほぼ失敗作と思われるものを提供されたので尚更その思いが強い。

しかし、これまで何度も言っているけどこの企画のコンセプトは素晴らしいと思っている。一日10食と限定しオリジナルのぶっ飛んだメニューを提供するという発想はユニークだし惹きつけられるものがある。問題はこのコンセプトに見合う商品が作れるかどうか?それだけなんよ。でも、それが一番難しい。これも毎回言っている。

今回、2019年の第二弾が発表された。
オリックスバファローズの顔となった吉田正尚選手プロデュース・正尚のパワフル牛タン・ハラミ丼、お値段は強気の2200円だ。スタジアムグルメではド定番の肉料理。しかも牛タン&ハラミといえばこれまた定番中の定番やね。この二つの組み合わせで2200円。ブランド牛の丼でもこの値段を上回るものは中々ない。東京ドームの叙々苑特製“焼肉弁当“よりは安いが、以前ヴィッセル神戸で販売されていた吉祥吉さんの神戸牛ステーキ丼の極上希少部位の丼とは同じ値段だ。ハードルはとんでもなく高いたとえヘルメットカップ(大)付きで抽選でサイン入りヘルメットカップが当たる、としてもだ。実際、醤油ベースのハラミ肉&塩だれ風味の牛タン共に肉厚でカットも大きく食べ応えもあって美味い。でも、2200円となるとやっぱり高いなぁ…という感想が一番に来る。だって、飛騨牛のこもりさんの飛騨牛串焼きなら5本食えるんだぜ!?まぁ、あれは異常なほど安いので参考にするのは不公平な部分もあるが、それを差し引いても少し高いと思う。

毎回発表されるメニューの内容も最初はおお!というものが多かったが、去年の中盤あたりから完全に頭打ちになってない?もう一度コンセプトを洗い直すか、しっかりとした方にプロデュースをお願いした方がいいんじゃないかなー。










ちなみに、今回三度目の挑戦にして初めてサイン入りヘルメットカップが当たった。当たらない事で有名だったので正直驚いた。店員のお姉さんもビックリして鐘を鳴らすのを忘れて慌ててたね。ただ、私はオリックスファンでもないし吉田選手のファンでもない。友人にもオリックスファンはいない。そもそも、選手のサインに興味もない。完全に宝の持ち腐れだ。なんかスマン…。