2019/11/25

給材 豚汁:500円


給材
豚汁:500円
@新潟スタジアム


うちの嫁ちゃんは豚汁が大好きだ。嫁ちゃん曰く、一番好きな食べ物は豚汁らしい。

だから、家ではみそ汁と言えば豚汁。
隙あらば豚汁。
豚汁豚汁あぁ豚汁。

家でも大量に豚汁を作っては二日かけて消費し、また大量の豚汁を作る事を繰り返す日々。”豚汁の灯を絶やすな!”。その姿は伝統文化を継承する末裔の姿に重なる。「野菜と豚肉もたっぷりで体にいいし!」といつも言っているので、豚汁をプロテインか何かと勘違いしている可能性もある。この前も、初めて行った定食屋で最初に言った言葉は「みそ汁、豚汁に変更できるかなぁ~☆」。嫁よ、まずメニューを見ろ。そもそもこの店に豚汁はない。

まぁ、私も豚汁は大好きなので何一つ不満はないんだけど、嫁の好きな豚汁と私の好きな豚汁は根本的に違う。嫁は”豚汁の具”が好きで、私は”豚汁の汁”が好きだ。だから、嫁はひたすら具を食べ、私はひたすら汁を飲む。絶対にぶつからない。完全に住み分けが出来ている。それが、我が家の円満の秘密でもある。

そんな、嫁が衝撃的に美味い”ごはん”を食べて買いに走ったこの豚汁。味が染み込んだたっぷりの具材は完全に嫁好み。豚の脂と具の旨みが溶けだした汁は完全に私好み。よーするに、二人とも大満足の豚汁だ。

そーいえば、私は嫁と結婚する時にプロポーズをしていない。
「フロンターレが二連覇したら結婚しようぜwww」とは言ったが、それ以上の言葉は無く、流れのままに結婚する事になった。ただ、嫁と結婚したいと思った理由の一つは、嫁の豚汁が好きだからだ。オカンが作る慣れ親しんだ豚汁も良いが、嫁が作るサツマイモが入った少し甘め豚汁も大好きだ。

「死ぬ前に、最後に食べたいものって何?」
『うーん、やっぱり豚汁!!』

嫁よ。
俺は死ぬ前、最後に君の豚汁が食べたい。
君が先に逝くなら、最後に豚汁を食べさせてやりたい。

この豚汁を二人で食べ、死ぬほどカッコ悪いプロポーズをした。
嫁は横でゲラゲラ笑っている。

今すぐ、最後の豚汁を食わしたろか!?