2019/06/04

喫茶ジェイ いちごミルクフロート:600円


喫茶ジェイ
いちごミルクフロート:600円
@鳥栖スタジアム


私が子供の頃、苺は今ほど美味しいものばかりではなかった。アメリカからの輸入ものが多く、それらは酸味が強かった。だから、砂糖や練乳は必須だったし、苦肉の策として苺を潰し牛乳をいれていちごミルクにして食べる事も多かった。だから、潰しやすいように底が平らでブツブツの凹凸が付いた”いちご専用スプーン”というものもあったが、最近では品種改良で苺そのものの品質が向上し、そのまま食べるのが主流になったのでスプーンそのものが廃れたらしい。なので、いちごミルクの甘さは練乳と砂糖の甘さ、いちごミルクとはそういう食べ物だった。

しかし、この”いちごミルク”はその当時のものとは全然違う。練乳の代わりに使用しているのは金崎夢生選手が大好きなカルピス。牛乳としっかり混ぜ合わせ、コンフィチュールにした苺の上に流し込まれている。なので甘さも程よく、乳酸飲料特有の酸味と苺本来のフルーティーな酸味の二つの酸味が楽しめる。凄くお上品かつ洗練された”いちごミルク”だ。これはもう、バラエティ番組における女芸人と大物女優(木村佳乃除く)の扱いくらい違う。

あと、そうそう。
「気が利いてるなぁ~…」と感心したのが”氷”。ジェイさんの冷たいドリンクは基本、一般的なキューブアイス(四角い氷)ではなくクラッシュアイスが使用されている。なので、スプーンをカップの奥まで差し込んだ時にスルッっと底まで辿り着くし、下からイチゴを持ち上げる時もスムーズに持ち上がる。これがキューズアイスならこうはいかない。角と角がゴツゴツ当たり、スプーンも差し込み辛いし持ち上げる時に氷も一緒に上がってくる。氷が邪魔をしてイチゴも綺麗に持ち上がらない。これはもう、感じるストレスが全然違う。

普通のいちごミルクは500円だが、+100円でいちごミルクフロートに出来るのも嬉しい。そこから苺のコンフィチュールを引き上げ、アイスクリームにかけて食べるともう堪らん。強い日差しを味方につければ言葉も無いままに、このまま君とあきらめの夏だ。


しかも、この日は【今季最後のイチゴ!!!!】という事で普段よりも増量!やったぜー!!



ちなみに。
ジェイさんは牛乳が苦手らしい(笑)
結局、料理を作るのは味を作るセンスと想像力なんだなぁー、というのがよくわかる。