この日の狙い撃ち三店目はコルポデラストレーガさん。
どれだけ魅力的なお店が増えようがこの店で買わないという選択肢は余程の事が無い限り今後も生まれないだろう。エースストライカーであり守護神、エースで四番、勉強ができるイケメン高身長、〈二兎を追う者だけが二兎を得る〉を地で行く圧倒的実力は美味い店が多く揃うマリノススタグルの中でも抜きんでている。
そんなコルポさんのこの日の限定?メニューがこちらのえぞ鹿のカルボナード。
多分、対戦相手が鹿島アントラーズという事で用意されたメニューなんじゃないかな?と思っている。カルボナードとは肉をビールでじっくりと煮込むベルギー・フランドル地方の郷土料理で、芯までしっかりと味の染み込んだ鹿肉は程よく食感を残しながらも柔らかくホロホロ!甘くほんのり苦めでコクがありながら鹿肉特有の野性味もしっかり残っている。そう、これ!私がジビエ料理に求めているのはこれなんだよ!最近、ジビエ肉を使用するスタグルも増えてきているが、残念ながらその多くがジビエの特長である野性味を感じさせずに美味くするか?に傾倒し過ぎているような気がする。いや、そうじゃないでしょ?ジビエ肉の個性を活かした美味さを求めないならそれはただの代用肉だ。消費目的以外にジビエ肉である必要が無い。この一点だけをとっても、このカルボナードは素晴らしい。
勿論、このカルボナードの素晴らしさはこれだけじゃーない。
この鹿肉はご飯に付いている副菜と一緒に食べると一気に味が七変化!人参のラぺは甘酸っぱい酸味とコクが、白ブドウは甘いコロンに野生の匂いがセクシーアドベンチャー!キュートにニコッと笑いかけられたと思ったら、次の瞬間妖しい微笑みで誘われている。マジで峰不二子!清楚さは欠片もないが誘惑が連続過ぎて、途中からはため息しか出なくなる。もう、ほんと完成度がズバ抜けて凄いんよだなぁ…。
これだけ何を食べてもデリシャスな勝利を約束してくれる店は中々ないぞ。