2022/06/02

HOME TOWN FOODTRUCK DERI 大人のためのお子様ランチ:1000円 / フレンチお惣菜盛り合わせ:1000円 / ファーブルトン:400円

 

HOME TOWN FOODTRUCK DERI
大人のためのお子様ランチ:1000円 / フレンチお惣菜盛り合わせ:1000円 / ファーブルトン:400円
@京都スタジアム(かめおかecoマルシェ)


この日、スタジアムグルメは全て「かめおかecoマルシェ」で賄う予定を立てていた私は、事前の調査で何処で何を食べるか完璧に予定を組んでいた。その計画には全く余白が無く、一つも差し引きしていないジェンガの様に堅牢なものだった。あとは淡々と任務を遂行するのみ…、そう思っていた。だが、その計画があるお店を目にした事で一気に崩れ落ちる音がした。それがこちらのお店「HOME TOWN FOODTRUCK DERI」さん。その雰囲気や佇まいも然る事ながら、まず最初に惹かれたのは『おはよう朝日です、で紹介されました!』の一文。関西以外の方には馴染みがないと思うが、「おはよう朝日です」とは関西で絶大な人気を誇る(誇っていた?)朝の情報番組で、我が実家では私の物心が付いたときから朝はずーーーーっとこの番組。エレクトーンのお姉さんに恋をするのは関西男子の割礼の儀式みたいなもんで、とにかく何故かわからんが、うちのオカンを始めとするおばちゃん達から圧倒的な信頼を集めている。うちのオカンは息子のいうことは信じないが、「おはよう朝日です」で言ってた事は信じる。実質、「おはよう朝日です」が関西のおばちゃんにとっての行動規範であり正解なのだ。なので、子供の頃からそれを見て育った私の心にも当然「おはよう朝日です」の言うことは絶対!という心理的な拘束が、潜在意識のかなり根深い所まで刷り込まれている。ある意味、ミシュランガイドよりも信頼度は高いかもしれない。
と、いうことで、完全なる信頼を持って最初の切っ掛けを得たので改めてメニューを見てみたが、これが実に魅力的!めちゃくちゃそそられるし、食べたいものばかりだ。もう、この時点でシャイニングウィザード。私は計画と言う名のジェンガに足をかけ、思いっきり膝をぶつけて蹴り飛ばしていた。


大人のためのお子様ランチ:1000円

先ずはこちら。
このお店の看板商品っぽかったので購入。″お子様ランチ″と言うネーミングからは想像できないような、オシャレでスタイリッシュな見た目のBOXは、色彩やかな多種多様な野菜と十六穀米を使用したヘルシー仕様。なのに、一つ一つの味付けにバラエティーがあり、食べていて凄く愉しい。しかし、何を差し置いてもブッチギリで素晴らしいのが、この日のメイン・塩麹とハーブの自家製ハム。低温調理でしっとりと柔らかく仕上げたハムは、味付け、食感等全てがパーフェクト!一応ハムなのでハムと名乗っているが、その実態は全然ハムじゃない。ハムというと前菜のイメージがあるが、これはもうバリバリのメイン料理。絶品の鶏料理だ。ちなみに、「おはよう朝日です」に出演した際、リポーターのタムケンが食べたのもこれと同じものらしい。ほら、見ろ!やっぱり「おはよう朝日です」は今も変わらず信頼出来るじゃないか!素晴らしいぞ!


●フレンチお惣菜盛り合わせ:1000円 

そして、もう一つ気になって購入したのがこちらの商品。″盛り合わせ″とあったので5~6品ぐらい入ってるのかな?と思っていたらとんでもなかった…。⬆のお子様ランチのメインでもある自家製ハムに海老&イクラ、モッツァレラチーズにバケット、そして異なる仕事が施された沢山の野菜…。その数まさかの10種類以上!その全てが煌びやかで、箱の中で宝石のようにキラキラと輝いている。しかも、当たり前のように全部美味い。これだけボリュームがあるのに、味のバリエーションが豊富なので全く飽きがこない。お子様ランチを完食した後で、内容も少し被っているものもある(まぁ、これに関しては両方注文した私が悪い)が全然気にならない。とにかくコストパフォーマンスが凄い。値段に対してだけじゃない。味と手間に対してのコスパが凄すぎる。しかも、このお店はワイン好きのシェフがセレクトした本格的なナチュールワインも赤、白、泡の全てが用意されている。なので、青空の下、芝生の香りを嗅ぎながら、この素晴らしいフレンチ惣菜とワインのマリアージュを楽しむ事が出来る。これがヤバイ…。こんなオシャレで素敵な贅沢をスタグルとして味わせてくれる店を私は知らない(そもそも、ナチュールの赤白泡全てをグラスで提供している店を見たことがない)。もう、これだけを食べに何度でも京都に行きたいぐらい感動している。誰にも言えない欲しいもの、心の中の秘密基地、この満足感は誰かを休ませる屋根にきっとなる。+800円で追加出来るフォアグラのソテーも付けりゃーよかった…。また、成仏できない食べときゃよかったがここに…。

それでも、好き好き大好き超愛してる。


もう一つ、この商品の凄い点が、⬆の底に敷かれたトルティーヤの存在。残り少なくなってきた時にクルッと巻いて食べれば、何一つ残すこと無く最後まで綺麗に美味しく食べることが出来る。これは素晴らしいアイデア。もう、何から何までクオリティーが高すぎるんだよなぁ…。


●ファーブルトン:400円

もう、先に購入した二品の満足度があまりにも高かったので、気になっていたデザートも追加で購入。「一日に二度来てくれた方は初めてですよ笑」と笑ってくれたが、美味いんだからしょーがない。しっかりデザートまで責任を取って貰う。
と、いうことで、こちらの″ファーブルトン″。一般的な知名度は劣るが、フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子として有名で、元々は牛乳と小麦粉を似たお粥で作ったシンプルなお菓子(「ファー」がお粥、「ブルトン」はブルターニュ地方の、という意味)だったのだが、少しづつ生クリームや卵を加えたものが増え変化してきたらしい。こちらのファーブルトンも、カスタードクリームのような味とモチモチの食感は、フレンチトーストやプディングケーキの様にコクのあるリッチな味わいと、伝統菓子ならではの素朴さが同居している。グラノーラのサクサクの食感も素晴らしいアクセントになっていて、甘さも程良く、しつこさも一切無いので、⬆(お子様ランチ、フレンチ惣菜盛り合わせ)のような素材の味を活かしたシンプルな料理の後に食べると、尚更その良さに引きづられる。結構な期待を持って注文したのに、その期待に満点💮で応えてくれている。もう、最初から最後まで大満足!私の中での総合評価は、コーンフレークの栄養バランスの五角形よりもデカい。マジで大好き過ぎる。

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今回、全てのスタグルを購入したこちらの「かめおかecoマルシェ」。京都サンガF.C.の試合日にスタジアムすぐそばの公園で開催されており、地元亀岡市の食材を使用した料理から定番グルメまで、数多くの料理をお手頃価格で手軽に楽しむことが出来る。一応、スタジアム内でもスタグルは色々販売されているが、あらゆる面でマルシェの圧勝。こちらを利用しない理由が見つからない。
ただ一つ難点があるとするなら、こちらの主催は亀岡市で、色々と大人の事情があるのか、サンガの公式サイトでは全く案内されていない事。マルシェ自体の発信力も高くないので、出店情報も中々出てこない。なので、その存在そのものの認知度もかなり低い。そのせいか、原状出店店舗にとってはまだまだ旨みのある状態にはなっていないみたいなのよ。京都らしさも味わえるし、環境と雰囲気も素晴らしいので、京都で観戦予定のある方は是非利用して欲しいね。