2019/09/05

オーラダハウス 山形いも煮:500円


オーラダハウス
山形いも煮:500円
山形県総合運動公園陸上競技場


山形名物「芋煮」。
普段は山形県民のソウルフードとしてかたわらに寄り添い、日常に溶け込むこの芋煮。しかし、それは観光客にとっても魅力的な存在として輝きを放っている。メリハリのある気候、山あり、川あり、海ありの多彩な地形と生産性の高い土壌、それに甘んじない「さらに良いものを作る」という先人の努力。

正に”天・地・人”。

その全てが高いレベルで形成することで生まれた『食の王国・山形』。県内には牛肉、水産物、米、果実等々素晴らしい素材があり、数多くの素晴らしい郷土料理が存在する。しかし、万人の魂を揺さぶるという点に関してはやっぱり芋煮だろう。そもそも芋煮とは里芋やこんにゃく、ねぎ、きのこ類、季節の野菜などを主な具材とした鍋料理。 稲刈りが終わる秋に食べ頃を迎える里芋は古くから庶民の味として親しまれ、里芋を用いた収穫祭や地域交流の場として大きな鍋を囲む芋煮会は300年程前から行われていた。正に山形の歴史そのものだ。

この商品も山形産の里芋「土垂」と「山形牛」を贅沢に使用。よく煮込まれた里芋は柔らかく、牛肉と長ネギ&キノコの旨みがスープにしっかりと染み出し、あっさりとした味わいの中に深みを創出している。その味は優しさ、懐かしさ、慈しみに溢れている。

そう、この芋煮は弥勒菩薩半跏思惟像なんだだ。

残月の如く浮かび上がるその姿は、厳かでありながら慈悲の密に満ちている。その佇まいは人でありながら宇宙である。その眼差しは伏していながら全てを見つめている。その指先は永遠なる思惟を物語っている。

立ち上がるでもなく座り続けるでもない。
語るでもなく笑うでもない。
そして、ただ沈黙するでもない。
幸せでも不幸でもなく、夜でも昼でもない。
太陽でもなく、月でもない。
しかし、私を深く受け入れてくれる。
ありのままの私を深く受け入れてくれる。
ありのままの私を静かに抱き寄せてくれる。
孤独を携えた私の肩を抱き寄せてくれる。
抗う事の出来ない力に引き寄せられながら、私は歩みより、頬を寄せる。
安らぎを求めて、そして訊ねる。

「私は何をすればいいのですか?」
「この先、幾重にスタグルを食べ続ける事に、一体どんな意味があるというのですか?」

山形の風土とその複雑性を全て兼ね揃え、悩める者の問いかけに黙示をもって応えてくれるこの芋煮は旅立ちの味だ。そして、半生を振り返って初めて気づく人間の本当の美しさが染み渡っている。



これだけたっぷり入ってたった500円!
無くなり次第終了なので、早めの購入を。