2019/08/04

薪窯焼きpizzaUNCLEKEN 江の島漁港 釜揚げしらすと生のりPizza:850円


薪窯焼きpizzaUNCLEKEN
江の島漁港 釜揚げしらすと生のりPizza:850円
@平塚競技場


湘南といえば『しらす』。このスタジアムでも様々な『しらす』グルメがあり、その代表格と言えば「丼もの屋」の”釜揚げしらす丼”。やっぱり、湘南にきて『しらす』を食べないなんてあり得ない。ドイツに行ってソーセージを食べない、ディズニーシーに行って『アラジン・マジックランプシアター』を見ない位あり得ない。

と、いうわけで、選んだこのピザ。地元を愛する農家と共同開発したオリジナルの湘南藤沢小麦で作った生地を薪窯400℃の高温で一気に焼き上げ。外はカリカリ、中はモチモチの食感を実現。新鮮な小麦の香りがとんでもなく愛おしい。そして、何よりも特筆すべきなのが、この『しらす』と『生のり』の組み合わせ。

これが凄い…、凄すぎる…。

ひと口でぜーんぶ持っていく。
想像を絶するほど美味い。

この味は若手&中堅の芸人がどれだけひな壇で騒いでいても関係ない。途中で誰がどれだけウケようが関係ない。最後に全て持っていく。初めてダウンタウンを見た時の強烈な印象に近い。関西ローカル「4時ですよーだ」で初めて見たダウンタウン。当時すでに人気若手芸人だったらしいが、そんなこと小学生の私は全く知らなかった。それでも、初めて見た時「この兄ちゃんたち、めちゃくちゃ面白いやん…。めちゃくちゃ凄いやん…。絶対に売れるで…これは…」と感じた。関西という土地柄、漫才、落語、吉本新喜劇等、笑いに厳しい環境で育ってきた子供でも一瞬で理解出来る程、新しい笑いのインパクトは強烈だった。

このピザにはその時と同じ衝撃がある。
ズキューーーン!!って奴だ。

『しらす』の鮮烈な海の香りが鼻を突き抜ける。『生のり』がこれ以上無い力強い磯の風味で口の中を江の島に変える。この力強いツッコミがより『しらす』の魅力を引き立てる。エボシ岩が遠くに見えるのだ。そして、素晴らしいのが脇を強力に固めるアンチョビとチーズ。この2つの食材が、『しらす』と『生のり』の強烈な個性をしっかりと受け止めるんだ。受け止めるだけじゃない、『生のり』とは違った魅力を『しらす』にもたらしているんだ。この関係性ってダウンタウンと今田耕司&東野幸治、そのものじゃないか…。ごっつえぇピザじゃないか…。

これは湘南で『しらす』と『生のり』が恋をする物語なんだ。だから、湘南に来たらこのピザを食べて欲しい。そして、湘南を全身で感じて欲しい。愛するクラブがみかん色の夕陽にとけても、このピザを食べ忘れるな。眩いばかりのライトグリーンに心溢れて霞んでも、このピザを食べ忘れるな。絶対に、忘れるな。