岩代屋敷大王
いもくり佐太郎×福島ユナイテッド(3個入り):600円
@福島県営あずま陸上競技場
五月雨は緑色。
夕映えはあずき色。
いもくり佐太郎は黄金色。
いもくり佐太郎とはさつまいも(紅あずま)・栗・白餡を練り混ぜ、表面をこんがりと焼き上げた福島を代表する銘菓。
私が初めて”いもくり佐太郎”の事を知ったのは何時だっただろうか?「とにかく美味い!」と評判だったいもくり佐太郎。正直、これまで食べる機会は何度もあったが「初めて食べる時は福島で…」との思いから、あえて今日まで避けてきた。個人的にはやはりその土地の名物はその土地で食べてこそ!だと思っている。しかも、それが初めてとなると尚更だ。恋をして寂しくて届かぬ思いを暖めて、それでもきっといつかはめぐり会えると信じていた。その姿にトキめいているのに大きな声で好きとは言えず、放課後の校庭を走るあの子を遠くから探すように見つめる振り子細工の様な心、風に舞った花びらが水面を揺らすように乱れていた。
そんないもくり佐太郎にやっと、やっと会える。
待ってたぜェ!!
この瞬間をよぉ!!
とりあえず、帰りに福島駅でお土産用に大量に購入したが、それでも二日でなくなっちゃったよ…。あぁ、こうして書いてるうちにまた食べたくなってきた…。
うまーーい!!
凄い!凄いぞ!!
何だこれ!?
めちゃくちゃ美味しいぞ!!
芋と栗の素朴な自然の甘みに、そよ風の様に爽やかなミルクとチーズの風味が感じられる優しい味わい!しっとりとまろやかな口あたりの生地は、滑らかにとろける絶妙な食感!栗がアクセントになっているのも高ポイントだ。ひとつひとつのサイズは小さめだが、その中に詰まっているポテンシャルと凄みは全く底が見えない…。
ダメだ…。
もっと知りたい…。
もっと食べたい…。なのに、すぐに無くなってしまう…。マジで止まんねぇ…。一袋(3個)と入場ゲートで貰った1個、計4個が一瞬で無くなったぞ…。何個食べても辿り着かない無垢の境地。もっと、早く食べていればよかった…。
いもくり佐太郎は初恋だ。
初恋のように浅い夢だから、何時まで経っても胸から離れない。
このスタジアムだけで販売されている福島ユナイテッドFCパッケージのものは、オリジナルの選手シール付き。