TANAKA Roll:13.89ドル
@ヤンキースタジアム
ニューヨーク・ヤンキースに所属する田中将大から名付けられたこの商品。「外国で寿司」というと日本人の感覚からすると決してイメージは良くないが、それは私も同じだ。
確かにカルフォルニア・ロールは料理として完璧な方程式だと個人的には思っているが、そんなものはごく少数。イタリア人やフランス人が日本人の作るイタリアンやフレンチに抵抗がある様に、私だって外国人の握る寿司には抵抗がある。 この点に関してはしょうがない、そんなもんだろうと思う。ただ、それを差し引いても、日本人として名門ヤンキースでプレーする「田中将大」の名が付いた商品は食べてみたい!と思うのは日本人なら当たり前の感情だ。
と、いう訳で、商品を購入したのだがこれが凄い。
海老の天ぷら、カニのすり身、ネギトロをネタにし、わさびマヨネーズをトッピングしたものでネタの一つ一つは悪くない。問題は組み合わせが絶望的に合っていない事だけだ。 海老天の衣のサクサク感とネギトロのネチャネチャ感が交わって、とにかく食感が気持ち悪い。 わさびも一々マヨネーズに混ぜる必要はない。素材の良い所を全く生かせていない、外国人が造るダメな寿司の典型だ。
素材で足し算をしていた筈なのに答えはマイナスになる。現実世界の足し算だけでなく人工的な算数の世界で足し算を作り出しても不可能な事が起きているのだが、これは料理の世界では往々にしてある事だ。
でも、出来ればそんな世界に触れることなく生きて行きたい。