居酒屋ドリーム
トウフメシ(並):500円
@県立カシマサッカースタジアム
以前ハラミメシのレビューに何気なく書いた文章がある。
>>器の1/3を占める豆腐も、最初は空白を埋めるだけの邪魔な存在だと思っていた。ただ、一口食べて思い切り左頬をぶん殴られた。とんでもなく美味い。肉の旨みと出汁を存分に吸い込んだ豆腐は、正直ハラミより旨いんじゃないか?とすら感じてしまう。ご飯にこの豆腐と青ネギ。もう、これだけでも完璧だ。「ハラミメシ、ハラミ抜き」。お願いしたら、裏メニューでやってくれないかな…。
お店の方が見てくれたかどうかは定かでは無いが、正直このメニューは私の為だけにあると思っている。もしかしたら、学生時代にありがちな「あれ?アイツ…俺のこと好きなんじゃね…?」みたいな素敵な勘違いの可能性もある、いや多分そうだろう。ただ、そんな事は
関係ない。これはもう俺の俺だけのトウフメシだ。実際に向こうがどう思ってるか?なんてどーでもいい。俺ももう既にI Love You.OKだ。俺が食べなきゃ誰が食うんだ!?としか思っていない。それぐらいの使命感と責任感、かってない程の高揚感を感じている。これは絶対に食べなきゃならないんだ。
と、いうわけで購入。
流石に豆腐だけにするまでは吹っ切れなかったのか、思っていた以上にハラミが鎮座している。比率でいうと、ハラミメシがハラミ:豆腐の割合が7:3ぐらいだとすると、この豆腐飯は3:7ぐらい。丁度、逆転した感じになっている。ただ、トウフメシは豆腐がぎっしりご飯を埋めつくしている分、質量的にはこちらの方がボリューミーかもしれない。そして、分かっていたことだが、この豆腐が本当に美味い!ツルんとした絹ごし豆腐に染み込んだあらゆる旨みと、トロトロの食感はほぼフォアグラ。ハラミと合わせればロッシーニみたいなもんだ。ご飯がどんどん無くなっていく。ハラミもめちゃくちゃ美味いんだけど、この豆腐の圧倒的な美味さの前では少し霞んだしまう。やはり、個人的にはこっちの方が圧倒的に好きだ。ただ、これは若さと勢いでハラミメシを押してくる山岡士郎に「フハハハッ!やはり貴様は何もわかっとらん!」と偉そうに講釈を垂れ威圧する海原雄山とは違う。ただの嗜好の問題。若者は肉たっぷりの濃厚でパンチのあるハラミメシを食べ、我々オッサンはヘルシーで落ち着いた味のトウフメシを頂けばいい。あれ?このハラミメシとトウフメシの関係って凄くね?世代間の住み分けもフレキシブルにこなすユニバーサルデザインドンブリ、そして完全な勝利しか産まないwin-winドンブリやん。
完璧という二文字をここで実感するとは夢にも思わなかったぜ。