2018/03/06

Thüringer Rostbratwurst :2.5ユーロ


Thüringer Rostbratwurst :2.5ユーロ
@ニダーラインシュタディオン


ドイツでは国民食ともいえるソーセージ。勿論、スタジアムでも当たり前の様にソーセージは販売されていて、ビールを飲みながらパンで挟まれたソーセージにかぶりつくのがこちらでは昔から変わる事のない普遍的で一般的な観戦スタイルだ。

そもそも、ドイツでは何故ソーセージが発展したのか?自然豊かな森が多く沢山の作物が育つイメージがあるドイツだが、実はその昔、ドイツの土地は作物があまり実らない痩せた土地が多かった。だから、雑草しか生えない土地を活用するには雑草を食べてくれる家畜を飼い食べ物を確保するのが有効だった。しかし、牛は成長が遅く、ミルクやチーズを得るための貴重な財産なので牛を肉として食べるわけいかない。なので、数ヶ月で成長し、繁殖力の高い豚が生食として食べられるようになった。ただ、ドイツの冬は長く厳しい。冬になると家畜の餌となるドングリ等がなくなり、家畜は自ずと餓死してしまう。そうなる前に出来る限りの肉をさばいて長期保存をしないといけない。そこで様々な豚の部位がソーセージやハムに使われるようになり、その土地土地ごとに多種多様な肉の燻製文化が発達していった。ドイツ人にとって、ソーセージは職人の技術と情熱が創り出す文化なのだ。日本で食べるソーセージとは全然違う。根本的に全く別の食べ物じゃないか?と思うぐらいに違うのだ。

そして、このソーセージ。
ドイツソーセージの定番ともいえるにんにくとハーブを練りこんだロングサイズのテューリンゲン風で、炭火で焼き上げた独特の風味と香ばしさ、肉の焼ける匂い、溢れる肉汁が本当に堪らない。色々なスタジアムでソーセージを食べ、そのどれもが美味しかったがここが一番美味かった。とんでもなく美味かった。


私はドイツに行くと毎日ソーセージを食べる。
ドイツに来て、サッカーを観戦せずに帰った事は何度かあるが、ソーセージを食べずに帰った事は一度もない。それは、元々私自身がソーセージが大好きな事もあるだろう。ただ、そんな些細な事で片付けていい美味さじゃない。ドイツに来てソーセージを食べないなんて、本当にバカげている。絶対に食べるべきだ。

そして、スタジアムでも変わらない。

メジャーリーグではホットドックを食べながら試合を見る事が一つの文化と言われている。ブンデスリーガではソーセージにかぶりつきながらビールを飲む。これが正しい観戦スタイルであり、これがブンデスリーガの文化なのだ。

試合だけ見ればいい、というもんじゃーねぇーんだよぉぉぉ!