おむすぎにぎらby鮨大矢
鮨屋のおむすびセット:850円
@横浜国際競技場
今年3度目のマリノススタグル。
「もしかしたらACLの決勝だし、すげースタグルが出るかも!?」と勝手な期待を胸に秘め急遽参戦を決めたが、冷静に考えれば突如決まった試合なわけで準備期間も格段に短いのだからそんな訳がない。つーか、それなりの店舗数を集めるだけでも普通なら大変なくらいだ。それでも決勝進出を信じて予定を空けておいてくれた常連店舗の皆様には頭が下がる思いしかない。感謝は食って返すのみだ。
つ、いうわけで先ずはこちら。
藤沢のミシュラン三つ星の名店にて副料理長を長年務め、現在横浜・関内に自身の店舗オープンに向け準備中の板前が作る絶品のおにぎりセット。一流の寿司職人が本気でを握るとどうなるのか?それを考えるだけでも興味が尽きない。
この日のセットは特製鮑の肝ソースで和えた”アワビと松前漬けおにぎり”、焼きほぐした真鯛と人参、牛蒡、絹さや、しいたけを魚の骨でとった出汁で炊き上げた”白身魚の炊き込みにぎり”、・鮪赤身、イカ下足、貝ひも、タコ等で作った”海鮮焼売”、ふわっとした上品な甘さの”鮨屋の玉子焼き”、その場で削る柚子が香る真昆布と鰹出汁のお出汁という内容。一つ一つのクオリティーの高さは流石、特に出汁は美味すぎる。これは紙コップで飲むような代物じゃない。
ただ、気になった事がひとつ。
美味いんだけど次も絶対に食べたい!と思うほど牽引力と余韻には欠ける気がする。これ、握りたてならもっと美味いんだろうなぁ…とポテンシャルの高さは感じるんだけど、実際の物は時間が結構経っているのか米がゴワっとした食感になっている部分もあった。美味い店が数多くあるマリノススタグルの中で、次もこのお店を優先的に選ぶ程のインパクトは無いんだよね。お値段もそれなりにするし。正直、一度食べたから充分、と思っている人も多いんじゃないかな?と私は感じてしまった。実際、前回初の出店では大人気で追加販売もしたらしいが、この日は並びも少なくすぐに買えたのよね。
あと、ついでに言うと、鮑とメニューに謳いながら実際に使用しているのは鮑の肝というのもあまりよくない。いや、鮑の肝は良いんだよ。私も大好きだし。でも、普通メニューに鮑って書いてあったらあのコリコリとした食感を期待して食べるやん。猪木と言われればほぼ100%の人があの特徴的な顔を思い浮かべるように、ほぼ全ての人がイメージする鮑と言えばあの食感でしょ?それが全然なかったらあれ?鮑ない…ってなるやん。一応メニューにはちっさく鮑の肝のソースとは書いてあるけど多分そこまでしっかり見てる人はいないよ(まぁそもそも店員さんも鮑のおにぎりとしかいってなかったしね)。食べるときには手元にメニューは無いんだからそれを見ていない人は鮑が入っていないとしか思わないんだよね。これはちょっと失敗だったんじゃない?とは思う。