ザ・モスク・コーヒー
トルココーヒー(ボスニア・コーヒー):500円
@千葉市蘇我球技場
こちらもイビチャオシム監督追悼試合限定のメニュー。
トルココーヒーという言葉が聞き慣れていないので調べてみると、コーヒーのルーツと言われ、その伝統と文化がユネスコ無形文化遺産にも登録されている。粉ごと煮出し、粉ごとカップに注ぎ込まれるトルココーヒーは、沈殿した粉は飲み干さず上澄みだけを飲むのが特徴で、トルコだけでなくオシムさんの故郷であるボスニアでも食後や家族、親しい人たちとの団欒の歳には好んで飲まれているらしい。
実際、その作り方はかなり異質。銅製のカップを熱した砂で暖める様子は異国情緒満載。湧き上がり、ぷくぅーと膨らんでくる時にはこちらの期待感もMaxボルテージになっている。ボルケーノだ、ヴァー!そして、その味わいもかなり独特。苦味が強くかなり濃いめの味わいはエスプレッソににているが、どこかスパイシーで丸みもある。飲んでいるうちに味が少しずつ変わっていくのも面白い。気分は飛んでイスタンブール、黒い光のロール、千葉だけどパラダイスだ。
この店が今日だけで終わるのは悲しすぎる。試合日には新設されたオシムゲート近くでオシムさんを偲びながら飲みたい。じゃないと、あれはいったい何だったんだろうという日が必ず来る。何度思い返してもわからない。「例えば」「まさか」「仮に」「もしも」「ひょっとしたら」そのすべてが交差する人生の五叉路。そっとそえられる人生の隠し味になるには早すぎる。
何とかならないものだろうか。
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オシムさん、ありがとうございました。
多くの方が仰っているように、私も貴方の創ったオシムJAPANをW杯が見たかった。監督の力で日本代表が前進している事を一番感じ取れた時期でした。
本当に無念です。
心よりご冥福をお祈りいたします。